菊花賞がわからんすぎるという話
どうも、四扇イドラです。
今週はドイルが忙しく、僕だけが菊花賞の予想を書くということになったんですが。あまりにもわからないので、わからないということを書いていきます。本当はわからないなりにビシッと予想すべきなんでしょうが。
①今年から京都競馬場に戻ってくる。
これはもうあらゆる京都開催のレースにいえるんですが、京都競馬場の特性をつかみかねているというのがあります。最近競馬を始めた僕にとって、菊花賞は「阪神で行われるもの」だったのです。
もちろん予想する以上、調べれば出てくる情報(3角入口あたりで坂を超えるとか)は把握していますが、じゃあそれが実際のレースにどう影響するかは机上の域を出ません。
今回の菊花賞で言うと、「京都開催だと瞬発力が求められる」という知識はあっても、「瞬発力があればスタミナは不問」なのか「スタミナがある馬が直線でも伸びる」のかわからないということです。
過去10年くらいのデータをみると、前半飛ばして逃げ粘るというのが阪神以上に難しいんだろうな、と。その程度の想像ができるにとどまります。
②どの馬も3000m走ったことがない。
すべての馬にとって未知の距離です。近しい距離でいうと、今年は2600mを走った馬が2頭いるのみで、その次は2400mになります。競馬のレースで距離が600m違えば必要なスタミナも違うでしょうから、2400m走れた馬がすなわち3000mにも対応できるとはなりません。つまり、2400m走れる馬の中から3000mも走れる馬と、3000mになると厳しい馬を見極める必要があるということになります。
おそらく方法は3つあるのでしょう。
1つが血統をさかのぼる方法。しかし僕には、というか初心者には難しいでしょう。遺伝子が馬の生育に作用する仕方を理解したうえで、スタミナを向上させる因子と、スタミナを低下させる因子をそれぞれ把握しなければなりません。
もう1つが馬体をみる方法。しかしこれも、僕には難しいです。長距離向きのスラッとした体形と、単に非力な状態とを見分けられないので。何となく500㎏を超えると重そうだなと、そう思うくらいです。
思いつく最後の方法が、近い距離(この場合は2600mないし2400m)のレースをよく観察して、最後にバテていないか、スタミナをロスするような動きをしていないかなどをチェックする方法。これがまあ現実的ですが、いくらかの課題があります。これは後日どこかで検討したいんですけど。
今回の菊花賞でいえば「阪神や中山の直線で鈍ったのは登攀が苦手なだけではないのか?」や「短い距離の方がバテて見えるのはレースペースが速くて追走できなかったからではないのか?」といった疑問が生ずるという課題です。
③3歳馬たち。
今回出走するのは3歳馬たちです。3歳の春クラシックを予想する際に幾度も耳にしたのが「早熟性」という言葉。競走馬が何歳まで現役でいるかは馬や時代によって様々でしょうが、3歳が若いほうであることは間違いないでしょう。そして馬がレースとレースの間にも各々成長したり衰えたりすることは明らかですし、若いほうが成長の度合いが強いことも直観に反しません。
ここでも血統の話がでてきて、若いうちに成長しやすい血統もあれば、晩成型と呼ばれるような血統もあるようです。言ってしまえば、いつどの程度成長するかは、血統や育成方法、馬自身のポテンシャルなどなど様々な要因に左右されるのでしょう。
前哨戦組は、1か月前の状態がわかっていますから、まあ1か月で良くなるにしてもこのくらいまでだろう、などと想像しやすいです。が、ダービーからの直行馬とか、8月のローカルで使って2か月ぶりという馬になってくると、意外とさらにもうひと成長しているのでは?などと思ったりします。
このあたりは、前のレースからどんな過程を経ており、調教がどんな感じで、馬体がどう仕上がったかを見ればある程度予想できるのでしょうが、初心者にはこれが難しいという話です。
初心者が馬柱(の前3走くらい)だけを頼りに馬券を組んでしまいがちな理由でもあり、だからこそ成績が安定しないということなのでしょう。
④データが少ない
どこまで細かく条件を設定したデータを使うかという話でもありますが、例えば「京都3000m重賞」に絞ると、菊花賞しかありません。「京都3000m以上の重賞」としても天皇賞春が追加されるのみです。
まあGⅠとそれ以外とではレース傾向(ラップとか、出走数とか)が違ってくることはままありますし、G1に絞ってしまえば年齢、競馬場、距離、性別がすべて同じレースはありませんから、そもそもGⅠレースはデータのサンプル数が少ないという話でもありますが。
そんなこんなで全然わからないわけですが、わからないなりに3頭ピックアップしました。
◎14ソールオリエンス
もちろん不安要素はいくらでもあります。京都経験の少ない鞍上とか、コーナー6つとか。とはいえ、実力は十分ですし末脚を発揮できれば好走できると考えます。頭固定はできないにしても。
〇17ドゥレッツァ
わからなすぎたので、ここは鞍上で。「長距離は騎手で買え」などという格言もあるくらいですから。しかも現状4連勝。クラシック組との決着もまだついていないから期待も込めて。
▲10マイネルラウレア
下位人気から選ぶならこの馬かなと。戦績とか、乗り代わりとか不安は種々あれど。3000mの距離が味方をしてくれる可能性を含めて。京都新聞杯でのアガリ最速から、下り坂を活用できると信じて。
こういうときは集合知、すなわちオッズにある程度頼るというのも初心者の楽しみ方の一つだと思っています。もちろん、本当にわからんときは馬券を買わずにレースを観戦するのも良いでしょうし。