貧血の原因いくつか
なかなかヘモグロビン量が増えません。対策として、ダルベポエチン・アルファ(エリスロポエチン製剤)を75μg、鉄剤のフェジンを投与していますが、ヘモグロビン量が11.0を超えることが殆どありません。
エリスロポエチンは「作れ」という命令
副腎皮質から分泌されるエリスロポエチンというホルモンは赤血球を作らせる命令で、これを受けて造血細胞が赤血球を作らせるのです。そのため、腎不全の患者では腎臓から分泌されなくなるので、定期的に外部から投与する必要があるのです。
エリスロポエチン製剤にはいくつかの種類があり、有効期間に差があるので、投与間隔によって使い分けます。
鉄分はヘモグロビンの材料のひとつ
ヘモグロビンには鉄が使われています。そのため、鉄が不足するとヘモグロビンが作れなくなり、「鉄欠乏性貧血」になります。必要に応じて鉄剤を投与します。
これらの他にも要因がある
命令と材料の他に、「道具」が必要なのです。それがビタミンB12と葉酸で、ヘモグロビンを生成する際に補酵素として働くそうです。ですから、ごく稀に、葉酸不足を原因とする貧血があるそうです。先日、血中葉酸の測定を受けたのですが、正常値でした。
ダルベポエチンはかなりの量を週1で投与されています。鉄剤のフェジンを透析ごとに投与されています。次の採血でヘモグロビン量がどうか、気になります。