最近読んだ本
最近はめっきり随筆ブームだ
元々好きな作家さんがいてその人のを読んだりしていたが
最近は図書館のエッセイコーナーに行って気になる本を借りている
その中でも感銘を受けるほど気に入っているのは
アンパンマンの作者であるやなせたかしさんの本であった
タイトルは「ボクと正義と、アンパンマン」
これを読み進めている時の私の感覚は
“アンパンマンって最強ヒーローじゃん”ということ
それまでアメコミの蜘蛛系ヒーローに憧れていた私の中の少年心がひっくり返るような衝撃であった
やなせさん自身が幼少期に迷子になりかけていた時にあんぱんをもらって食べて
その親切心に心を動かされたエピソードも出てきて、アンパンマンの原体験のようなエピソードも載っているこのエッセイ
エッセイ自体は20年以上前に書かれたもので
この時代すでに大流行中のアンパンマン
しかしやなせさんはご自身の作品を謙遜していて
いつ流行りが終わるのかと心配する様子すらあった
私が偉そうにいうのもおかしいが、
大丈夫です20年後も子供たちから大人気で、当時アンパンマンに夢中だった
30代がエッセイを読んで感銘を受けています
と伝えたい
そして最も心に残っているのは
“アンパンマンは常に素手で戦っている”
“徹底的に相手を打ちのめすことはない”
“善悪の要素があってバランスが取れている、そのバランスがとてもだいじ”
ということを、ある章で書かれていた
これって子どもの社会の中で大事なことではなくて
子どもとか大人とか関係なく、人が人と関わる中で大事なことなのではないか
(子どもを甘んじて見ていいないやなせさんの文章にも惹かれるものがあった)
善のみで生きていけるならそうしていきたい
しかし、そうもいかないのが社会
その中で悪の心に勝とうと訓練や試練を重ねて、精神的に成長したり、善悪のバランス感覚を養っていこう、ということを言っていた
私の拙い文章ではうまくまとめられないので
ぜひ読んでほしい
私は保育士をしていているが、海外の貧しい地域で出会った子どもたちがきっかけで
この道を進んだ
3歳から5歳までにある程度の人格が形成されて
その間にどのように人と関わり、刺激を受け教育を受けるか大事だと実感し
人生においてそんなに多感な瞬間に向き合える仕事で希望に溢れていると感じたのがきっかけだった
それに似た感覚をやなせさんもお持ちだったようで
そういったところへの共感性も高く読み進めていて
やなせさん自身の純粋さや謙虚さ優しさ溢れる文章がさらに私の興味を引いて一瞬にして読んでしまった
今回は図書館で借りてきたものだったので
書き込んだりできなかったが自分でも書い直して
大事なところには線を弾きながらゆっくりじっくり
何度も読み直していきたい
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