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社会人初めての海外旅行はイギリスへ

大学時代に留学のためにつくったパスポート。
使われることはないまま箪笥の中で眠っていた。

留学に出発する1週間ほど前、コロナで留学先の国が入国制限を始めた。
間も無く留学の中止が決まった。
私の一世一代の決心は敢えなく打ち砕かれた。

それからずっと海外に行けていなかったのだが、世間も落ち着きを取り戻し、学生だった私は就職して社会人3年目になった。
行くなら今年だな〜とぼんやり考えていた。

しかし問題が一つ。
一緒に行ってくれる人が果たしているのだろうか。


友達を誘ってみた。
夏にヨーロッパのどこかに行きたいということだけ伝えた。

「国内旅行は好きだけど海外はちょっと怖い」
「いつか行ってみたいけど今は他にお金がかかることがあるので難しい」
などの理由でことごとく振られてしまった。

どれもしかたないことなので、これ以上無理にお願いするのはやめておいた。

そして私は友達が多い方ではない。
またその少ない友達の中でも、1週間の長旅(しかも海外)を共にできる友達は限られている。
結局、友達を誘うのは諦めた。

一人で行くことも考え始めていた時、母親にその話をした。
「私行ってもいいよ」

えっいいの??

そんなわけで母と二人での旅行が決まった。


行き先はドイツにしようかと初めは思っていた。
魅力的なお城がたくさんあっておもしろそうだから、食べ物も美味しそうだからという理由で。

しかしドイツは冬にクリスマスマーケットをやっている。
せっかくドイツに行くなら冬がいいのではということになり、今回は見送ることになった。

では夏に行くならどこがいいか。

思えば、昔からイギリスに漠然と憧れを抱いていた。

中学生の時はOne Directionにハマって彼らの音楽を聴きまくった。

高校生の時は『ヘタリア』という国を擬人化した漫画にハマり、その中でもイギリスのキャラクターがお気に入りで、イギリスの文化や歴史についていろいろ調べたりなんかしていた。

また大学時代は読書にハマり、当時本屋で平積みのコーナーができるほど話題になっていた『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』というブレイディみかこさんの本に影響を受け、イギリス人の生活やイギリスの社会構造に興味を持った。
その後ブレイディみかこさんの本を他にもいくつか読んだ。

そんなことを思い出して、イギリスありだな!となり、母も賛成してくれたので今年の夏のイギリス旅行が決まった。

(ほぼ)初の海外旅行、ツアーなので諸々の手続きは旅行会社にお願いするものの、持ち物や洋服の準備は入念に済ませたい。
そう思い、noteやインスタで「海外旅行 持ち物」と検索してショッピングの毎日が始まった。

きっといい旅になるという予感に、私は心を弾ませた。


この記事を書いている今は、すでにイギリスから帰ってきた後だ。

行ってから思ったのは、大人になって初めての海外旅行を英語圏の国にしてよかったということ。

中学生の時にバリ島に行ったことがあるが、その時は全てを母にやってもらっていたので自分は苦労をしなかった。
しかし私ももう大人なので、一人で買い物をしたり、お店で注文したりしなければならない。
その点、イギリスならどこに行っても誰と話しても英語で通じ合える。
言語の壁は他国よりも低いんじゃないだろうか。

聞いたところでは、治安もヨーロッパの中では比較的いい方だという。
(滞在中、国内各地で暴動が起きてたらしくて普通に不安だったけど)
夜は出歩かないようにしていたし、いつスリにあうかと常に警戒しながら行動してはいたが、私は何事もなく旅を終えることができた。

大満足の旅だった。
でも、たった1週間ではイギリスのよさを知り尽くすことは到底できないということも分かった。
またぜひ訪れたいと思う。

イギリス旅行記もそのうち書きたいな!

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