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【マレーシア留学】言語を学ぶことは自分を学ぶことだった。


前回のマレーシア留学エピソードはこちら

-あらすじ-

スマホを落としただけなのに
えらいことになった映画見たんですけど

わたしも
英語を習っただけなのに
とんでもない目にあいました。
自分という人間を丸裸にされてしまったんです。

キャーーーー!!!!(楽しい悲鳴)

ってはなし。しまーす。

-あたりまえか-

医者なら医学について
シェフなら料理について
学者は研究テーマについて
英語を使う目的のある人はそれに即した英語を学ぶんでっしゃろう。

でもそれが無い者が英語を学ぼうとしたとき、会話の練習用トピックとして選ばれるべきは自分のことしかないのです。
よく考えたらあたりまえ。

よく考えてなかったからわたしは
そんなあたりまえのことに、マンツーマンレッスンのイスに座ってはじめて気づいたのです。

-Talk Talk Talk-

マレーシアの語学学校のマンツーマンレッスンで使用していたのはこのテキスト。

Talk  Talk Talk

表紙

英語の使い道もないのにノコノコ習いにやってきたわたしのような生徒にピッタリのすばらしい教材です。

中身はいたってシンプル。

イラストに添えてシチュエーションの説明が書いてあって、あなたなら
どうする?
なんて言う?
どう思う?
なんて言い訳する?
なんて怒る?
どうやって説得する?
なんて説明する?

のような質問に大喜利的に答えていくだけ。

まずは自力で答えて、

それを聞いた先生はわたしの言いたいことを察して、

「それもっといい言い方があるよ」とか
「それを表す単語やイディオムあるよ」とかその場で直してくれる。

そうすると、なんということでしょう。
わたしという人間が
この人生で言いそう、言われそうな英語ばかりが
どんっどん身につくわけです。

言葉の海は広すぎるから、
自分に縁のありそうなボキャブラリーを効果的に拾えるのはほんとすばらしい。

あと、マイターンがおわったら先生のターン、ってかんじで先生も同じ質問に答えてくれるんだけど、それでネイティブの言葉の紡ぎ方も観察できたし、わたしが一方的に自分を開示するんじゃなくて向こうも等しくパーソナルな話をしてくれることで先生をとても身近に感じた。

こんなに腹割っちゃってうちらマブダチですやんって、実際ごはんや映画行くほど仲良くなれました。

-具体例-

イメージ伝わりにくいと思うから実際のTalkTalkTalkのお題を1つ紹介してみます。

Q:Do you believe your spouse if he says that he will not marry again after you die?
Explain your answer.

配偶者が、あなたが死んだあと再婚しないと言ったら信じる? だって。

テキストの写真に当時のメモが残っている
断片的なメモしか残ってないけど、当時なんて答えたんだろう?

当時のわたしがなんて言ったのかは全く思い出せないので、今のわたしが答えてみます。
えーっと…

Actually I don’t like a person who promise easily about unsure things such as future.
You can’t control your life under big power of destiny.
Even so, if he said it for trying to make me feel happy when I’m dying,
I’d pretend to believe it for making him feel happy too.

-未来のように不確かなことを簡単に約束する人は好きではありません。
運命の大きな力の下でだれも人生をコントロールできません。
しかしそれでも、わたしの死の間際に彼がわたしをよろこばせたくてそんなことを言ったのならば、
わたしも彼をよろこばせたくてそれを信じたフリをするでしょう。

By今のわたし

そんなかんじ!照!

で、ここに先生がいたら、もっとこう言うと自然な英語になるよ!
とかここの文法がまちがってる、とか教えてくれるわけです。
今日はいないからまちがえっぱなしです。

-わたしは何を学びにきたの?-

こんな感じで2ヶ月間Talk Talk Talkしまくった結果、
自分のことがよくわかってきました。

好きなこと、きらいなこと、重視してること、どうでもいいこと。やりたいこと、やりたくないこと。

で、日々濃くなってくる自分ってやつの輪郭と向き合ってたらおのずと、
やっぱりこのあとワーホリ行こ〜!って決めてた。

あと、英語日本語関係なく、意見を求められたとき
生放送のコメンテーターかい!というレスポンスの早さでとりあえずなんか言い始める自分になってました。
毎日毎日マンツーマンで、多岐にわたるシチュエーションを大喜利してきた修行の成果でしょう。

あとあと、心理カウンセリングでも受けたようなヒーリング効果も強く感じていました。
だって人生でこんなに、膝を突き合わせて自分のことを根掘り葉掘り聞いてもらったことありますか?

ないな…。

友達や恋人がこんなに聞いてきたらコワイな。

この先きっと会わない相手だからこそ腹割って話せたし。

あとあとあと、ついでと言ってはなんですが、

そういえば、

英語もけっこう上手になりました!

ツッコミを入れるネコ

-またやりたい-

もしまたネイティブのマンツーマンレッスン受けられる機会があったら
やっぱりこの本使いたいなあ。

まだ最後までやってないし、
当時むずかしくて飛ばしたトピックもあるんです。

あとね、この教材、教える側の技術があんまりいらんと思うんですよ。

だからプロの教師じゃない人と英会話レッスンしようとしてる人、これいいですよ〜

※なんておすすめしておいて、Amazonとかでは売ってないみたい。韓国の出版社みたいですね。いちおう紹介サイトあったから貼ってみるけど詳細不明。

-そんなかんじで-

今回は、
英語を習ったら副産物的に
心理カウンセリングかライフコーチング受けたみたいになってたって話でした。

英語学習でうっかり享受してしまった、英語と関係ない副産物って意外とたくさんあって、ぜひ聞いてほしいからまた今度語らせてください。

じゃ、今日はこのへんで〜。

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