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料理に彩りを加えるのはスパイス。人生に彩りを加えるのは言葉。

『当社のサービスは90%の
お客様が満足されています』


と伝えるのと


『10人中9人のお客様が
    満足されています』


と伝えるのとでは
同じ事を言っているようで
相手の受け取り方が全然違う。


同じような内容を伝える場合でも
『数字』で伝えるのと
『割合』で伝えるのでは、
数字で伝えた方が効果が
あることが分かっています。



具体的な話をすると、
ポジティブなメッセージを
伝えたいときは数字が効果的。


逆にネガティブな
情報を伝えなければならない時は、
『割合』にすると
ネガティブな印象が半減する。


『当社の商品の故障は
   100台中わずか1台』


と伝えるよりも


『当社の商品の故障はわずか1%』


と伝えた方が
必要以上に
悪いイメージを持たれにくい。



『数字』で表すと、
人はどうしても実物の1台が
壊れているところを
イメージしてしまう。


『彼は無口だが仕事ができる』


と言えば もくもくと
きっちり仕事をこなす
印象を持ちますが、


『彼は仕事が出来るが無口だ』


と言われると
同じことを言っているのに
『ねくら』な印象を持ってしまう。



人間はどうしても
最後に伝えられた言葉に
強く印象付けられてしまう。


ものすごく、口が悪いのに
好印象だったり、人から
なかなか、嫌われない人って、
よくよく聞いてみると、
言葉の順番がその理由だったりします。


『あいつ、ものすごくいいヤツ
   なんだけどバカなんだよ』


というのと


『あいつ、バカなんだけど、
 ものすごくいいヤツなんだよ』


言葉って順番を入れ替えるだけで
印象が全く変わってしまう。



言葉をたくさん知ることは
すごく大事だと思いますが、
本当に大切なのは、
適切な言葉をチョイスする能力と
最適な順番を知ること
なんじゃないかと思っています。


ただ、こういう事って、
別に知らなくても、
日常生活には何の支障もない。

ではなくて、
支障が起こっていることに
気づいていないだけ
なんじゃないかなぁと思います。



ちょっとした伝え方の違いが
積み重なっていって、
良くも悪くも
いろんな要因を引き起こして、
やがて、大きな事の
引き金に繋がることがある。




初期のわずかな差が将来に
大きな差を生むことを
バタフライ効果と言うそうです。


バタフライ効果を一番、
生みやすいのは
言葉なのかも知れません。


言葉を使わない日は
ないですからね。


どんなに素晴らしい調味料を
たくさん持っていても、
その使い方、適切な入れる
順番を知らなければ、
美味しい料理をつくることは出来ない。


場合によっては高品質の食材を
台無しにしてしまいかねない。
人生も同じ。


料理に彩りを加えるのはスパイス。


人生に彩りを加えるのは
言葉なんだと思います。


『使い方』と『順番』
意識して使っていきたいと思います。


3月4日、映画の上映会を行って、
そのあとにトークライブで
お話させて頂きます。


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新里哲也|沖縄プロデューサー
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