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花の咲かない桜の木は誰も見向きもしない
花が咲かないと誰にも
見向きもされないのは
桜も人間も同じだなぁ。
毎年、桜が咲き始める
時期になると、ふと、
そんな事を考えることがあります。
花の咲かない桜の木には
誰も見向きもしないのに、
花が満開になると、
ものすごい人が集まる。
花が散る頃にはまた、
誰も寄りつかない。
そもそも、人間にとっての
『咲く』って何だろう?
たまにそんな事を考える事があります。
大手企業の役員だった人が
突然、会社を辞めて、
保育士なったというニュースが
大きな話題になりました。
『僕はこういう生き方が
したかったんだ。
その事に気づきました。
今は本当に幸せです』
その方の言葉がものすごく
印象的でした。
大手企業の役員の方が
社会的には成功と呼ばれがちですが、
その人にとっては、
保育士の方が人生の
『咲く』なんでしょうね。
上場企業のエリートサラリーマン
だった人が早期退職をして、
マンションの管理になった
という記事を読んだ事があります。
その人の言葉が今も
頭の中に残っています。
『住人や子どもたちに
声をかけてもらったり、
人が喜んでいる姿を見れるので、
毎日、仕事に行くのが
楽しみでしょうがないんですよ』
世間一般的に見れば、
どちらもキャリアダウンの
ように見えます。
ほとんどの人に
『もったいない』
そう言われると思います。
でも、どちらの方も
本人にとっては、心の中で
『桜の花が満開の状態』
なんだと思います。
その桜はその人の心の中で
どんなに満開に咲いていても、
他人に気づかれる事はないし、
称賛される事も少ない。
たいていの場合、
誰にも見向きもされない。
でも、本当に大事なのは、
自分の心の中の花が
咲いているかどうか
なんだと思います。
その花が咲いているかどうかは
自分自身に聞く以外に方法はない。
日常生活の中で僕らはつい、
自分がどう感じているのかよりも、
他人がどう感じているのかの方を
優先にしてしまいがちになる。
『自分の心の中の花は
咲いているかな?』
『満開に咲いている事に
本当に気づけているのかな?』
桜の花を見るたびに
いつも、そんな事を考えています。
考えるようにしています。
花っていいですよね。
家の中には常に何かしら
花を飾るようにしています。
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