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人間にとって必要不可欠なのは『逃げ道』

人とのコミュニケーションを
良好にするために必要なのは、
相手に『逃げ道』を
与える事なんだと思っています。

相手の逃げ道を失くすために
一番、有効な手段は、
道徳的、倫理的、倫理的に
『正論』を投げかけ続けること。

正論ほどつまらなくて、
人を追いつめるものはありません。
相手の逃げ道を完全に断ってしまう。

1ミリの隙間もないくらい、
四方を固めて逃げ道を
絶つような会話ばかりをしていると、
相手は逃げ場を失い、
そこに生じるのは恐怖感です。
恐怖から信頼とか共感とか
良好な人間関係が構築できるとは
とうてい考えにくい。

結果的に自分のまわりから
どんどん人が離れていってしまう。
『経験者は語る』です笑

自分の知識や経験や自信や
実績が高まったり、深まるほど、
つい、良かれと思って
そうなってしまいがち。

『そんなこと言われなくても
わかっている』

そんなことばかりを
言われ続けたり、正論しか
言ってこないような人には
だんだん、相談したくなくなってくる。
むしろ、この人は自分の事を
全然、見ていない、
分かってくれていないと感じてしまう。

人間関係は正しい事を
正しく伝えれば良いという
単純な話ではないのが難しいところ。

昨日、夜遅くに友人から
電話があって、業界内の不都合、
理不尽さを語っていました。

電話をきる時に、
『こんな事を話せる人が
 他にいなくて....
お陰で気持ちがすっきりしました』
そう言っていました。

彼もおそらく
『逃げ道』を
探していたんだと思います。

正論を並べて、
相手の逃げ道をふさいで
追いつめていては、
良好なコミュニケーションは
難しいと思います。

コミュニケーションも人生も
必要なのは『逃げ道』
なんだと思います。

友人にとっても、
子ども達にとっても、
クライアントにとっても、
常に逃げ道のような
存在でありたいと思っています。

人間にとって、
逃げ道は必要不可欠
なんだと思います。

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新里哲也|沖縄プロデューサー
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