必要なのは『頑固さ』と『素直さ』の二刀流
『みんながこう言っているからこうする』
そういう言葉を聞くたびに
『みんなって一体、誰やねん
全員の名前を言ってくれ』
そう思ってしまいます。
『人と戦いたくないから人と違う事をやる』
先日、あるタレントさんが
テレビのトーク番組でそう語っていました。
みんなが言っている、
みんながやっているからこそやらない。
赤信号、みんなで渡れば怖くない。
みんなで渡ると安心だったりする。
でも、それが必ずしも安全とは限らない。
『安心』と『安全』は
言葉が似ているだけで
意味がまったく違う。
人と同じ事をやる。
人と同じ思考でいる、
人と同じ方向に向かう。
僕の中ではそれが人生最大のリスク
なんだと思っています。
『うちの業界では、
これが常識なんです』
そういう話を聞くたびに
そんな常識、さっさと
変えてしまえばいいのに。
心の中でつい、そう
思ってしまいます。
もちろん、口で言うほど、
簡単な話ではないと思いますけどね。
カラオケボックスがまだ、
一般的ではなかった時、
うちの近くにカラオケボックスが
出来たんですよ。
そしたら、地域住民から
ものすごく反対されたんです。
個室だからいろんな犯罪などに
繋がる可能性があるという理由からです。
あれから、だいぶ、時間がたちました。
今、現在、カラオケボックスを
一番、利用しているのは、
その反対していた人たちだったりする。
世の中ではじめて、
『保険』という概念を
世に送り出した人は
本当、大変だったと思います。
保険の概念がない時に
突然、人の家に行って、
『もし、おたくの旦那さんが亡くなったら』
という話をするわけですからね。
相当、罵声を浴びせられたり、
批判されていたんだと思います。
でも、それにも負けずに
信念を持って伝え続けた人は
本当、すごい。
過去、歴史を変えてきた偉人たちは
犯罪者扱いされたり、
ルール違反だと言われて
世の中の批判を一身に浴びてきた
人たちだったりする。
ただ、それが常識化したり、
世の中に受け入れら始めた途端に
『パイオニア』とか『ヒーロー』
と呼ばれるようになる。
二刀流をやりたいと言った
大谷翔平選手も当初は
野球界の重鎮たちから、
野球を舐めるとか、
絶対無理だと言われ続けていました。
今やそんな事を言う人は
世界中に誰一人いません。
大谷翔平選手は元々、
野球界の暗黙のルールの違反者です。
ある実験で小学6年生の
約3000人を40年かけて
リサーチしたところ、
真面目で素直だと評価された生徒よりも、
あまり言うことを聞かず、
ルールを守らない子どもの方が
社会で活躍している傾向が
ある事が分かったそうです。
まさに、大谷翔平選手
みたいな子のことを言うんでしょうね。
ただ、大谷翔平選手は
『頑固さ』と『素直さ』の
両方を兼ね備えていると思います。
彼はそこも二刀流です。
すごく素直だけどものすごく頑固。
個人的には大人の言うことを
あまり聞かない子どもを見ると、
ものすごい可能性を感じます。
逆に大人の言う事を
何でも素直に聞いて、
おりこうさんを見ると
すごく心配になる。
人の言う事を聞かない頑固な人たちが
世の中に新しい概念を
投げかけて、ルール違反だ、
犯罪者だと言われても、
それでもやり続けていく。
やがて、それが常識化していった時に
その人たちは
『パイオニア』とか『ヒーロー』
と呼ばれるようになる。
人間の歴史は過去、同じような事を
ずっと繰り返してきました。
これからもきっと、同じような事を
繰り返していくんだと思います。
譲れないところは絶対に譲らない。
でも、柔軟に対応するべきところは
素直に受け入れる。
大谷翔平選手の活躍を見るたびに
『頑固さ』と『素直さ』の
二刀流の大切さ、すごさを感じます。
野球界だけではなくて、
いろんな業界に
大谷翔平選手のような人間が
必要なんだと思います。
昨日、『説明する技術』セミナーに
参加してくれた皆様、
誠にありがとうございました。
ぜひ、日常の中で使ってみてくださいね。
すぐに実感すると思います。