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鉄道車両のご当地マグネット

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鉄道趣味の分類に言及すると、専門家の方々からいろいろ突っ込まれそうな気がしますが、とりあえず書くだけ書いてみました。自分は鉄オタ(NHKも使っている用語)ではないのですが、各地を旅行してご当地マグネットを買い集めている中に、鉄道が描かれているものもいくつかあるので、そのくくりで紹介してみます。
説明は極めて雑なので、つっこまないで下さい。(予防線)

JR東日本E5系新幹線

愛称:はやぶさ/はやて/やまびこ/なすの
形式:E5系
デビュー:2011年3月
最高速度320km/h
運行区間:東北新幹線、北海道新幹線
 
ご当地マグネット的には“てんこもり型“で、東京タワー、東京スカイツリー、桜、東京ベイブリッジ、桜、そして富士山ですが、バックに富士山を描くならなぜJR東日本の車両なのかと。外国人観光客が富士山を見るために乗るのは間違いなくJR東海の新幹線ではないかと。
ともあれE5系の緑色が美しく再現されているマグネットです。公式には「ときわグリーン」といいます。欲を言えば車両側面の「つつじピンク」の帯も再現していただきたかったところ。


JR東海700系新幹線

デビュー:1999年3月
形式:700系
運用終了:2020年8月
最高速度:270 km/h(東海道新幹線)、285 km/h(山陽新幹線)
運行区間:東海道新幹線、山陽新幹線、博多南線
 
正直、マグネット描き手は車両形式にこだわってなさそうな気がしますが、300系、700系、N700(A)系、N700S系などと候補がある中、まあこれかな?程度です。
この風景は新幹線とれんげ畑の入った構図としてあまりに有名な風景で、撮影場所の地図はこちらです。



江ノ電

江ノ電マグネットは、路面電車の記事でも紹介しましたが、今回は正式に鉄道車両として扱いました。代々車両はクリーム色とモスグリーンのツートンが象徴的ですが、レトロ調ネイビーや、チョコ色の車両もあるようです。かつてサンオイルの広告ラッピングで金色の車両もあったとか。
マグネットは、上は最古参の300系、下は1000系かと思われます。


嵯峨野トロッコ列車

正式には嵯峨野観光鉄道トロッコ列車。京都府の、トロッコ嵯峨駅 - トロッコ亀岡駅間7.3kmを往復する完全な観光列車です。牽引には、1991年開業当初にJR西日本から譲り受けたDE10ディーゼル機関車を現在も大切に使っています。亀岡→嵯峨嵐山は保津川遊船企業組合が運営する保津川下りの観光船もあり、セットで大人気。外国人観光客が押し寄せています。
このマグネットで気になるのは2つのバージョンがあること。しかも、ベースのデザインは同じながら型としては完全に違うもの。同じ発注者が追加注文するにあたり、原版やシリコーン型枠が劣化などで残っておらず、「あらためてこのマグネットと同じような感じのやつを~」でできたのが二代目なのかなと。製作の事情が垣間見れるマグネット。


JR九州ソニック

JR九州ソニックです。
デビュー:1997年3月
形式:883系
最高速度:130 km/h
運行区間:博多 - 佐伯(鹿児島本線・日豊本線)

JR九州は、列車を単なる移動手段として使うのではなく、乗ること自体を旅行目的ととらえて多くのD&S列車(DSIGN&STORY)を運行しています。いつのまに10種類以上のD&S列車があるのは知りませんでした。

が、
このソニックは観光列車でなく「東九州のアーバンライナー」の位置づけ。新幹線のない福岡博多=大分・佐伯を結ぶ都市間交通です。にもかかわらずマグネット的には大分県中津の景勝地・耶馬渓を駆け抜ける風景となっています。実際にソニックは耶馬渓の目の前は通りません。こちらもともとガチャのミニチュアトイだったものに磁石を貼り付けた、自力マグネット化品です。


寝台特急カシオペア

今は亡き寝台特急カシオペアと、福島県の安達太良山が描かれたミニチュアトイ+磁石で作ったマグネットです。本州と北海道を乗り換えなしで直結する寝台特急列車としては、1988年3月13日から「北斗星」が、1989年7月から「トワイライトエクスプレス」が、そして1999年7月からこの「カシオペア」がありましたが、北海道新幹線の開業もあり、2016年3月を以て営業を終了しました。

少しおかしいなと気づく方がいらっしゃる方もいるかもしれません。「そもそも寝台特急は夜発車して夜通し走り、現地には翌朝到着。ならば福島県を走るのは深夜であり、こんな風景見られないのではないか」と。実はその通りで、”寝台特急”カシオペアとしてこの風景は架空かと思われます。
ただ、カシオペア営業終了後の2016年6月から、まだ使える本車両を活用して昼運行で仙台へ行く団体専用臨時列車「カシオペア紀行」が運行されています。寝台特急ではないカシオペアとしてならあり得る風景ということになるわけでした。(「寝台特急カシオペア」って書いてありますけどね)


小田急ロマンスカー

小田急ロマンスカーについては別の記事で触れましたので、以下は写真だけ。磁石貼り付けミニチュアトイと、小田急ロマンスカーミュージアム公式のポリレジン製マグネットとがあります。


筑波山ケーブルカー

筑波山のケーブルカーは正式には筑波観光鉄道筑波山鋼索鉄道線といいます。鉄道かといわれると微妙ですが一応「鋼索鉄道」。線路がありますし。筑波山ロープウェーも描かれていますが、対比が面白いので採り上げてみました。
ケーブルカーの方は、筑波登山鉄道→筑波山鋼索鉄道→筑波観光鉄道と名称を変えてきた、現在京成グループの会社が運営していますが、その過程でもともとは別会社であった筑波山ロープウェーを合併して今に至ります。箱根にもケーブルカーとロープウェーがありますが、箱根が直列であるのに対し、筑波山は別の場所にあります。地図ではこんな感じです。

ケーブルカー 宮脇駅ー筑波山頂駅(男体山頂付近)を結ぶ
ロープウェー つつじヶ丘駅ー女体山頂駅を結ぶ
※両山頂駅間は徒歩15分程度

ケーブルカー 開業1925年→廃止1944年→再開1954年
ロープウェー 開業1965年

ケーブルカー 1.6km/高低差495m/8分
ロープウェー 1.3km/高低差298m/6分

ケーブルカー 定員107名/年間400,000人
ロープウェー 定員71名/年間350,000人

車で行ったとして、どうしても山頂乗り継ぎで両方乗りたい場合は、山麓駅間をバス移動も可能なようなのでご検討ください。



さてここまで、鉄道車両が描かれたマグネットをいくつか紹介しましたが、実は鉄道ご当地マグネットが存在するのは日本だけで、海外で鉄道をモチーフにしたご当地マグネットは、調べてもなかなか出てきません(路面電車については世界で多くモチーフになっています)。鉄道趣味自体は海外にもあるにはあるようですが、鉄道を、単なる移動手段ではなく、旅行の思い出の1要素としてとらえるのは日本独特だからではないか。
と推測します。鉄道を愛する日本人。


以上、「マグ鉄」からのレポートでした。


海外にもある、路面電車をモチーフにしたマグネットを紹介した記事はこちらです。


ご当地マグネット集めのマガジンはこちら。