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HPA2520改めて
こんにちはShinya's Studioです。
Shinya's StudioのヘッドホンアンプHPA2520を発売して1年弱になるかと思います。
HPA2520↑
最近またいろいろ思うことがあったので改めてこちらで書こうと思います。
HPA2520の機能
HPA2520はヘッドホンアンプなんだけど、普通のヘッドホンアンプと違うところが3つあります。
1、ボリュームがない
ボリュームをつけず、かなりシンプルな構造にしています。
2、スピーカーアウトがあって、セレクターがついている
HPA2520はインターフェースのラインアウトから取る構造なので、スピーカーにも繋げられるようにセレクターがついています。
スピーカーとヘッドホンの切り替えができるものって結構ないと思います。
2、アンプを交換できる
やはり好みの部分が大きいと思うので、将来的にアンプを交換して方向性を変えることができる構造にしてます。
構造が大事
![](https://assets.st-note.com/img/1723873639323-mGIpmA61Xu.png?width=1200)
上記の内容は機能についてなんだけど、じゃあ音に関係ないかと言うとむしろ音に関係がある。
この構造って結構大事で、ボリュームを省いた理由はコストダウンだったり、シンプルにするためだったりするんだけど、じゃあボリュームついている機種がいいかと言うとそうではない。
オーディオって電源とかケーブルにこだわる人が多いと思うんだけど、大前提として余計なものを挟まないと言うことがあると思う。
インターフェースにボリュームがついているのに、ヘッドホンアンプにボリュームをつけようとすると、最低アンプを1つ入れてボリュームを噛んで、さらにヘッドホン用のアンプをまた入れないといけない。
そして、ヘッドホンアウトから取る機種もあると思うんだけど、ヘッドホンアンプを2個通ることになるので、これも余計なものを通ることになってしまう。
インターフェースのヘッドホンアンプがダメで、それを良くするためにHPA2520を用意したので、元のヘッドホンアンプを通過するのは正直なところもったいない。
僕はインターフェースはAvidのCarbonをつかってるんだけど、ヘッドホンアウトを使うとちょっと歪みが乗ってしまうのと、買った時から若干ガリがあってできればそこは使いたくない。歪みは後でどうにもできないからね。
HPA2520の入力はバランス入力にしているので、しっかりインターフェースのラインアウトを使ってもらった方がいい。
結構顕著にわかる
スピーカーの場合は、1m程度の部屋の空気を介して間接的に耳に届くのでそこまでなのだけど、ヘッドホンはかなりダイレクトなので例えば間になにか機材(モニコンとか)を挟んだとか、ヘッドホンアウトを噛んでるとか、ケーブルを変えた、短くしたというのが顕著にわかる。
これは僕も今回びっくりした。
なので、構造的にHPA2520が最適の解なんだとおもう。
一番回線的にいいのはインターフェースのヘッドホンアウトを使うことなのかもしれないけど、それがだめなので、その次だとということ。
HPA2520はボリュームがないのだけど、可能であればモニコンも挟まない方がいいと思う。
システムが大きくなると複雑になるのはしょうがないから、意外とそこは家でシンプルにされている人の方が有利かと思う。
普段作業されてて、「私は違いがわからないから、、」なんて方いらっしゃると思うけど、ヘッドホンアンプ変えたら分かるようになるかも。
再三になるけど、スピーカーとか、インターフェース付属のヘッドホンアウトだと分かりづらかったけど、機材の設計の時に部品1個変えただけでもHPA2520のシンプルな回線のヘッドホンだったら結構わかる。
交換用のアンプについて
まぁこれは話が逸れるのだけど、、
交換用能のアンプについて、まさか僕も他で簡単に手に入ると思っていなかったのだけど、HPA2520を出荷する時には、HPA2520での動作を想定していろいろ測定をして出荷している。
周波数特性のペアリングだったり、消費電流、バイアス、温度、位相余裕など。
今後購入される方で交換を検討される方は、Shinya's Studioで検証が終わったものを直販から購入していただけると幸いです。
その他改造目的のご購入はご遠慮ください。
それでなくても、ベーシックなものでしっかり設計しているので、基本的には純正のものを使い込んでいただいてから、さらに気になる方は交換をご検討ください。
HPA2520のご購入を検討の方で、「交換前提なの?」「交換めんどくさい」なんて思われている方は全くそんなことはないのでご心配なく。
基本的には買っていただいたものそのまま使っていただければ大丈夫です。
交換はあくまで「将来的な選択肢」と言うだけです。
価格の関係性
個人的な価格の関係性としては
ヘッドホン(2万円〜)
ヘッドホンアンプ HPA2520(39,600円)
ケーブル(3,000円〜)
インターフェース(3万円〜)
くらいかなと思う。
ヘッドホンは2万円を切ると選択肢が結構減るので予算としては2万円はあった方がいいと思う。
それより上、たとえば10万円のものが2万円よりいいかは好みによるかな。
ちゃんとしたヘッドホンアンプを使う方が重要だと思う。
ケーブルは今普通のカナレで1本1,000円ちょっととかになってしまったので、2本で3,000円くらいかな。
インターフェースは現状3万円〜で、2万円以下だとコストが格段にかけられなくなるのでそこは境界線かと。
僕のCarbonは今や60万円だけど、機能が色々ついてるから、ヘッドホン出力に関してはガリが出る始末、、
20万円のヘッドホンを使ってる人とか、3万円くらいのヘッドホンを何個も持ってる人は、何も考えずにHPA2520を買ってくださいw
頑張って価格を抑えているので、オーディオ界隈から見るとお買い得に見えるけど「安物」ではありません。
試聴に関して
Shinya's Studioの1U76などは、東京や大阪の楽器店さんに展示機があったりして、試聴できるのだけど、HPA2520はまだそう言う形になっていない。
それは、展示をしてもらうと楽器店さん取り扱いになって、今の価格に手数料を乗せることになってしまう。
商品的に値上げはしたくなくて、そういった理由で現状としてはShinya's Studioの直販だけにしてます。
なので試聴はできないのだけど、Shinya's Studioとお取引のあるオーナーさんはデモ機の発送も検討していたり(送料負担いただくことになりますが、、)Shinya's Studioのスタジオに来ていただくなどご相談ください。
価格帯的に1U76みたいに高くないので、10万円くらいのヘッドホンを試さずに買ったなんて人は、HPA2520もぜひそのまま、、、w
以上
と言うわけで、今回言いたかったことはヘッドホンアンプにおいてはシンプルが大事ということ。
僕自身、システムの都合上モニコンを挟んでしまっているのだけど、やはり直に比べて劣化は感じてで、劣化が極力少なくなるようにシステムの変更を考えています。
特にヘッドホンメインで作業される方には是非HPA2520を使ってみて欲しいです。
スピーカーだとスタジオ以外だと部屋の防音とか、調整が必要だったり、夜は鳴らせないとかあると思うので。。
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