「リーダーの学び方」には2種類ある
「考える材料」をつくっている仲山(仲山考材代表/楽天大学学長)です。こんにちは!
おかげさまで、今年11月に新刊『「組織のネコ」という働き方』を出版することができました。ありがとうございます!
1年半かかってでき上がった本なので、2021年をふりかえると「組織のネコ」のことを考えている時間が多かったです。
働き方を「イヌ・ネコ・トラ・ライオン」に分類することで、「自分に合っていない働き方はしなくていいんだな」と考えるきっかけにしてもらえたら、という考材です。
「はじめに」をアップしてありますので、よければお目通しください。「組織の動物4タイプ」の概要がわかります。
おかげさまで、いろんなイベントや勉強会でも出番をいただいて、たくさんの方々と「組織のネコ」談義をさせてもらえています。
やってみて「面白いな〜」と思ったのが、下の「組織の動物4タイプ」の図を見ただけで、多くの人が、
「自分はイヌだ」
「私はネコかも」
「ウチの会社にいるあの人はトラっぽい」
などと話し始めること。こちらがまだ何も話していないのに(笑)。
面白いので、イベントの冒頭に、
「まずこの図を見ただけの状態で、思ったこと、こういうことではないかという予想、ここはどうなんだろうというギモンなどをチャットに書いてみる(or おしゃべりしてみる)」
というウォーミングアップをやるようにしてみたら、とってもいい感じです(勝手に盛り上がっていただけます)。
そのあと、4タイプの理解が進むようなハナシをして、「どのタイプがいいとかじゃなくて、相互理解を進めていって多様性を活かしたチームビルディングができたらいいですよね」的な感じで終わることが多いのですが・・・
もう一つ、面白いことに気がつきました。
アンケートや質疑応答のときの内容で、その人がイヌかネコかがわかる【ある質問】を発見したのです!
つまり、「この質問をしてくる人はたぶんイヌ」という意味です。
それが・・・
「部下がイヌかネコかの見分け方を教えてください」
です。
どういうことかと言いますと、ネコっぽい人だとこうなるのです。
「会社のみんなでこの図を見ながらおしゃべりしてみます!」
この違いに気づいて思ったのは、
「リーダーの学び方」には2種類ある
ということ。
(1)自分が学んで人間力を上げる
(2)みんなで学んでみんなでよくなる
ピラミッド組織で部下をコントロールするリーダーなら、情報格差をつくる(1)のほうがやりやすくなります。(自分でイヌとネコを見分けられるようになる)
わちゃわちゃ組織でみんなで試行錯誤するリーダーなら、情報格差をなくす(2)のほうがやりやすくなります。(自分が何タイプだと思うかみんなで話し合う)
これもまた、どっちがいいという問題ではないのですが、ぼくはネコ派なので、「見分け方わからなくても、本人に聞けばよくないですか?」と答えてしまってモヤモヤさせてしまっているかもしれません(そうだったらゴメンナサイ)。
というわけで、会社のみんなで『「組織のネコ」という働き方』の読書会をやると楽しくチームビルディングが進められると思いますよ、というのが2021年のふりかえりでした!(←ふりかえりじゃなくて宣伝)
2022年はトラ年ですね。何が起こるのか楽しみです。
・・・なんて年末感を出してみましたが、ただいま現在、「アオアシ本」の執筆で、毎日『アオアシ』というマンガのことを考えています。
この3ヵ月ほどは、脳内シェアがこんな感じです。
・組織のネコ 「3割」
・チームビルディング「3割」
・アオアシ本 「8割」
#キャパオーバー
と言いつつ、「忍者イノベーション × 組織のネコ」のコラボイベントやります!
初の単著『たった1人からはじめるイノベーション入門』を出版した「しーさん」こと竹林一さんと、モデレーター・角勝さん作成の「新規事業によくある悲劇10選」をもとに3人でおしゃべりします。
気が向いたら遊びにいらしてください〜