動作術の会
一昨日、動作術の会に行ってきました。
動作術とは、立つ歩くなどの動作が楽に効率的に行えるようになることを目的に行っています。
講師の中島先生は否定しますが、僕は古武術のような身体の使い方だと思っています。
中島先生はこんな人↓
http://webhiden.jp/master/dtail/nakajima_akio.php
月に1回のペースで中島先生の動作術の稽古に参加するようになって5年経ちますが、いまだに勉強になることが満載でめっちゃ楽しく稽古しています。
最近はコロナの影響て休んでおりましたが、今月から復活しました。
今回のテーマは手。
握ると掴むの違い。
握ると掴む
握るのと掴むのは見た目は似てるけど、手の中で起こっていることは全然違います。
握るというのは、ある物を手に取ろうとしたときの手。
ペットボトルを持つときはペットボトルの形に手が合うように手の形を変えます。
パソコンのマウスを持つときはマウスの形に、車のハンドルを持つときはハンドルの形に、ドアノブを持つときはドアノブの形に、それぞれ手の形は変わります。
持つ対象に合わせて手の形をフィットすることが出来るのが人間の手です。
これが『握る』。
一方で掴む。
これは鉄棒にぶら下がるとき、赤ちゃんがオモチャを持つとき、チンパンジーが物を持つときなんかは『掴む』です。
人間の手は『握る』手ですので、握ることに適した身体の使い方になっているんです。
様々な活動をするときに握る手で持つことで、怪我を防ぐことはもちろん、何より楽に持つことが出来、尚且つ力も伝わりやすい。
また、治療時にその手で触れると、それだけで身体が整うし、武術をやるときにその手の状態で身体に触れると、簡単に相手を崩せる。
この『握る手』であり続けることで、身体に負担をかけず、効率よく生活が出来るようになります。
これから普段から握る手が出来るようになるように心がけていこうと思います。
以下自分の備忘録
パソコンを打つときの手の使い方
肘を垂らす意識。
肘を垂らせると、肩周りの強ばりも取れて肩こりになりにくいし、前腕の強ばりもなくなり腱鞘炎にもなりにくい。
手の形はふんわり玉子型(良い感じのマウスを持っているような感覚で)
スマホをタッチするときも同じ。
マウスはあまり小さいのは使わない方がいい。ある程度の良いものを使った方がいい。
指先だけの動きにならないように。(中手骨まで動く)
トレーニング
1、親指と小指の対立運動(親指と小指で輪を作る)
爪が一直線になるように。
動きは指の先端から、の意識。
親指と小指は掌の真ん中辺りで合わさるように。(小指側に寄りがち)
中手骨(指の付け根)が自然に動くように。
輪を作った状態で肩を動かすと、スムーズに動くことも確認する。
2、指を開く
指を目一杯(小指と親指が180°になるところを目指す)開く。
手首は掌屈させない。
3、指を閉じる
指を伸ばしたまま中指にくっ付ける。
指は反らせないように注意。
4、骨の存在を際立たせる
骨の長軸方向に圧縮する感覚を感じる。
骨の硬さを感じる。
骨を磨く。
烏口突起の存在。
肋骨は骨の方向に磨いても良いし、水平方向(弦を弾くように)も良い。
おまけ
包丁を持つときは合谷を正面に。
木刀を持つときは両手の合谷を並べる。
洗濯物を干す時は一旦肘を曲げ、そこから上にリーチする。(重量上げの上げ方は利にかなっている)