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FIDO認証:主要な登場人物「RPサーバ」って何だ?
前回からの続きです。パスワード不要!ヒミツを渡さない!FIDO認証についてご紹介しています。
前回は、認証器に組み込まれているAttestation証明書(鍵ペア)について、お話ししました。認証器の仕組みをちょっとだけ垣間見ることができました。ちょっとマニアックでした。
さて、今回も認証器登録の続きです。認証器登録の流れは、およそ次の通りです。再掲します。
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この図で登場する「RPサーバ」と「FIDOサーバ」という用語。これをまずは確認することにしましょう。
では、いってみましょう!
RP(Relying Party)サーバとは?
FIDOの仕組みを学ぼうとすると必ず登場する用語がRelying Party。直訳すれば、「頼る者」です。
この「頼る者」とは、実は「サービスを提供するサーバ」のことです。となると、このサーバは、何を誰に頼るのでしょうか?そう、FIDOの文脈では、認証をFIDOサーバに頼るわけです。
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なお、このRelying Partyという用語ですが、「OpenID」を使った認証でも登場します。OpenIDとは、簡単にいうと、ユーザが利用するAサービスのユーザ識別情報を、Bサービスにも共有して使おう、という仕組みです。
やはり、意味合いはFIDOで使われる場合とほぼ同様で、RPサーバは、認証を提供してくれるAサーバに対して、その認証を利用するBサーバのことを指します。
FIDOサーバとは?
一方、FIDOサーバは、RPサーバからの求めに応じて、認証器登録を行い、そして認証を行います。うん、予想通りですね。
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「具体的に何をするか」についてしよう、と思ったのですが、それは次回以降、登録の流れと認証の流れのところで詳しく解説することにします。
はい、本日はここまで。今回は、FIDO認証の主要な登場人物であるRPサーバとFIDOサーバについてご紹介しました。
次回こそ、認証器登録の流れを順に解説したいと思います!
では!