SWG:あなたのネット利用を守る次世代のセキュリティサービス
はい、こんにちは。松井真也です。『ゼロトラスト用語辞典シリーズ』と題してブログを更新しております
今回のテーマは、「SWG」(Secure Web Gateway)です。クラウドで動作するプロキシの一つで、名前のとおりセキュリティ機能を有します。ん?前回紹介した「CASB」とどう違うんですかね?
早速見てみましょう!
SWGとは?
SWGは、ゼロトラストを構成する技術として外せないものの一つです。
SWGは基本的に、Webアクセスを中継するプロキシとして機能し、不正なサイトや有害なコンテンツへのアクセスを防ぐなどセキュリティ確保に貢献します。
ユーザーは、社内外からウェブサイトや各種クラウドサービスへアクセスする際にSWGを通過します。現代の働き方においてリモートワークはもはや一般的なものとなり、それに伴い、オフィスだけでなく家やカフェなど、さまざまな場所から企業のネットワークにアクセスすることが一般的になりましたね。
SWGは、ユーザーがどこにいても企業のセキュリティポリシーに基づいた安全なWeb利用ができるようにするための技術です。このようにSWGを活用すれば、リモートワークの安全性を保ちながら柔軟な労働環境を提供できます。
SWGの主要な機能とその利点
SWGはさまざまな機能を有しています。それらが複合的に機能することで、高度なセキュリティを実現します。簡単にどんな機能をもっているか、確認んしましょう!
最も基本的な機能の一つがURLフィルタリングです。これは、リスクの高いウェブサイトへのアクセスを防ぐために用いられます。
また、アンチウイルス機能とサンドボックス技術を組み合わせることにより、マルウェアからの保護を強化し、感染のリスクを大幅に低減させることが可能です。
さらに、忘れてならないのが情報漏洩防止(DLP: Data Loss Prevention)です。送受信されるデータを監視し、機密情報が含まれている可能性のある通信を特定します。例えば、機密文書が含まれるファイルの送信を検出し、これらが不正または誤って外部に送信されるのを防いでくれるんですね。
CASBとSWGの違い
ここまで話を展開して気づくことは、「CASB(Cloud Access Security Broker)」との違いです。提供する機能が似ている気がしませんか?
CASBとSWGは、どちらも企業のセキュリティを強化するツールとして注目されていますが、役割には少し違いがあります。CASBは特にクラウドサービスへのアクセスを管理・セキュリティ強化することに特化しているのに対し、SWGはインターネットトラフィック全般を対象にしています。そう、監視している対象が違うんです。
とはいえ、近い役割を担っていることは間違いありません。ですから、導入する際には、これらの違いを理解しつつも言葉の違いにとらわれず、製品が持つソリューションや機能に着目するのがよいと思います。
はい、本日はここまで!以上、インターネットのトラフィックを監視するSWGのお話でした。