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SSID:2種類あるサービス・セット!その違いは?

はい、こんにちは。前回記事からの続きです。サイバーセキュリティにおいて重要なテーマの一つである「無線LAN」の仕組みについてシリーズ記事でご紹介します。

前回は、アクセスポイントの2つのモード「APモード」と「RTモード」についてご紹介しました。それぞれ、L2スイッチ、ルータのような役割を果たすのでしたね。

今回は、「SSID」について取り上げます。パソコンやスマホで無線LANが利用できないかを探すとき表示されるアレです。ホテルや貸会議室の壁に貼ってある「Free Wi-Fi」のお知らせに書いてあるアレです。

さっそく行ってみましょう!

SSIDとは?

SSIDとは、無線LANネットワークを識別するための「名前」です。もっと簡単にいえば、Wi-Fiネットワークの名前です。最大32文字の半角英数字で構成されます(ESSID(後述)の場合)。大文字と小文字は区別されますよ。

例えば、自宅のWi-Fiネットワーク名が「MyHomeNet」であれば、これがSSIDです。

確かに、同じ物理空間にネットワークが飛び交っているのですから、それらを区別するために名前が必要がないと困ります。

SSIDって何の略か想像つきにくいですね?私だけ?

実は、Service Set IDentifierの略です。Service Setとは、聞き覚えがないことばです。となると、SSIDは「Service Setを識別するためのもの」と言えそうですが、Service Setって一体何でしょうか?これを知らないと落ちつきません。

基本形のBasicService Set

Service Setとは、一つのアクセスポイントと、それに接続する端末で構成されるネットワークのことです。が、上記のように定義した場合、特にBasic Service Setといいます。略して、BSS。基本形ですね。

Basic Service Set

このBSSの識別子が、BSSIDです。

なんだ、それほど難しいことではないですね。ここまでは。

拡張版!Extended Service Set

BasicなSevice setがあるなら、別のService Setがあります。それが、ESS(Extended Service Set)です。絵にすると次の通りです。

Extended Service Set

なるほど、一つのネットワークに複数のアクセスポイントを置く場合、そのネットワーク全体がESSですね。

このESSの識別子がESSIDです。

これも分かりました。でも、単にSSIDといったらどっちを指すのでしょう?

拡張版の方が「一般的」でした

言葉の響きからして、BSSIDがSSIDのことを指すのが普通に聞こえますよね。私もそう思いました。

実は、必ずしもそうではありません。SSIDといえば、実際はESSIDのことを指すことが多いようです。

考えてみれば、一つのネットワークに複数のアクセスポイントを置くのは、よくあることです。一つのアクセスポイントでカバーできる空間は大きくないですから。

また、アクセスポイントごとにネットワーク名を分ける必要はないですしね。ホテルのWi-Fiなら「HogeHotelFreeWi-Fi」というSSIDが一つあれば十分です。

はい、本日はここまで!今回は、SSIDとくに、Service Setとは何かという話をいたしました。

しかし、SSIDのごく一部しか解説できませんでした。次回もSSIDの続きをやりましょう。

では。





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