1分で分かる!Ethernetとの全体像
こんにちは!今回からEthernetシリーズの本題に入っていきます!
前回は、Ethernetシリーズの公開予定をご紹介しました。物理層からデータリンク層、そしてそのレベルでの応用へと展開していく予定であることをお話ししました。
今回は、まずはEthernetの概要について、知ることにしましょう。まずは、Ethernetの全体像を知ることで、これ以降の詳細な内容にスムーズに移行でできますよ!
専門用語を解説無しで使うところがありますが、今の段階では読み流していただければと思います。
では、早速行ってみましょう!
イーサネットとは?
イーサネット(Ethernet)は、家庭や企業内で幅広く利用されている有線LANの標準通信規格です。そのシンプルさと高い拡張性が特徴です。
「Ether」は、宇宙を満たしている(と考えられた)謎の物質「エーテル」から来ています。名前負けせず、世界中のネットワークで広く使われています。
長い歴史と多彩な仕様
起源は1970年代にさかのぼります。初期の同軸ケーブルによるLANから始まり、ツイストペアケーブルや光ファイバーケーブルへの進化を経て、通信速度が大幅に向上しました。この進化が、世界中でLANがイーサネットを採用する基盤となりました。
仕様は、IEEE802.3で規定されています。ただ、イーサネット自体は、大きな規格の枠組みであり、その中には豊富なバリエーションがあるので、注意が必要です。学び甲斐がありますね!
なお、無線LANは、IEEE802.11で規定されていましたね。そう、イーサネットを含むLAN規格は、IEEE802シリーズで規定されています。
イーサネットが対象とするレイヤは?
イーサネットは、OSI参照モデルでいうところの、物理層(第1層)とデータリンク層(第2層)を規定しています。
物理層では、ケーブルの種類や信号の伝送方法を定め、データリンク層では、MACアドレスによる通信相手の識別が行えるよう、通信データのフレーム構造を定義しています。
ですから、「イーサネット」と聞いたら、原則、「ネットワークの中」の通信の在り方について話している、と理解してOKです。
他方、「ネットワーク間」の通信は、まさに「インター・ネット」(ネットワーク間)の通信ですから、ネットワーク層(第3層)、すなわちIP(インターネット・プロトコル)の次元と言えます。
このように、どのレイヤーの話をしているのか区別できると、話が理解しやすいと思います!
接続形態と通信単位
イーサネットの接続形態、配線形態(トポロジー)は、イーサネットについて学ぶ上で大きなテーマの一つです。
主要なものに、スター型とバス型があります。現在、最も一般的なのは、スイッチングハブを使用したスター型トポロジーです。
データは「フレーム」という単位で送受信され、各フレームには送信元と宛先のMACアドレスが含まれています。
これらの事項は、後日、詳しく扱いますよ!
勝ち残ったイーサネット
さて、イーサネット以外にどんなLAN規格があるのか、気になりますね?ネットワークを構成するための仕様として、他には次のようなものがあります。
Token Bus(IEEE802.4で規定。バス型トポロジーで、トークンパッシング方式です。)
Token Ring(IEEE802.5で規定。リング型トポロジーで、トークンパッシング方式です。)
FDDI(光ファイバー技術の初期の普及に貢献しました。これもリング型でトークンパッシング方式です。)
AppleTalk(Appleのプロトコルです。2009年、廃止されました。)
これらの仕様は、ほぼ使われていません。イーサネットの圧勝です。が、先人の試行錯誤には敬意を表したいですね!
はい、本日はここまで!今回は、イーサネットとは何か、その概要について触れました。詳細な説明を省いているため分かりにくい点があったと思いますがご容赦ください。
次回は、物理層から順番にお話ししてく方針ですから、イーサネットのケーブルと通信規格のお話しです!
では!
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