データを守る!DLPの基本と導入メリットを徹底解説
はい、こんにちは。松井真也です。『ゼロトラスト用語辞典シリーズ』と題してブログを更新しております
今回のテーマは、「DLP」(Data Loss Prevention)です。日本語にすると「情報漏洩防止」となり味気ないありふれた言葉のように聞こえますが、ゼロトラストによるセキュリティを実現するために重要な機能の一つとされています。ゼロトラストでは、いったいどのように情報が漏れないような対策が施されるのでしょうか?
早速見てみましょう!
DLPとは何か?
DLP(Data Loss Prevention)は、企業などで使用される機密情報の漏洩や紛失を防ぐためのシステムです。あるいは機能というべきか。
DLPは、機密情報を自動的に特定し、そのデータを常に監視・保護します。DLPの大きな特徴は、ユーザーではなくデータ自体を中心に監視する点です。
これにより、機密情報が外部に持ち出される可能性が検知された場合、アラート通知を出したり操作をブロックしたりすることが可能です。
DLPの主な種類
DLPにはいくつかに分類できますが、ネットワークDLP、エンドポイントDLP、クラウドDLPと分けることができます。簡単に概要を見ますか。
ネットワークDLPは、ネットワーク上でのデータの移動を監視し、不正な送信やコピーを防ぎます。ネットワークの入り口と出口でデータを監視し、機密情報が外部に出ないようにします。従来はこちらが主流です。
エンドポイントDLPは、各端末でのデータ利用を監視・制御します。ユーザーがPCやモバイルデバイスで機密情報を扱う際、その操作を監視し、USBメモリへのコピーや印刷などを制限します。
クラウドDLPは、クラウドサービス上でのデータを保護します。企業がクラウドストレージやクラウドアプリケーションを利用する際に、機密情報の漏洩を防ぐための対策を講じます。これにより、クラウド上のデータも安全に管理できます。CASBの機能としても登場しましたね!
DLPの機能と仕組み
DLPの機能についてもう少し深掘りしましょう。DLPの中心的な機能としては、データの判別と監視があります。
DLPシステムでは、キーワードや正規表現(文字列のパターン)を用いて機密情報を特定し、それを監視対象とします。
これにより、電話番号や住所、クレジットカード情報などのキーワードを用いて機密情報を特定できます。
DLPの実装と運用
DLPを実装する際には、まず機密情報の定義とポリシー設定が必要です。
DLPポリシーは、どのデータが機密情報として扱われるかを定義し、どのように監視するかを決定します。何が機密情報でどう守るか、を決めるのはシステムの責任ではなく、企業側の責任というわけです。
機密情報を検知した場合の対応としては、送信やコピーを自動的にブロックし、管理者にアラートを通知することが挙げられます。これにより、機密情報が外部に漏洩する前に迅速な対応が可能となります。
はい、本日はここまで!今回は、データの漏洩を防ぐDLPについてお話ししました!
では!
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