暗号化しないランサムウェア攻撃ってあるの?「ノーウェアランサム」に要警戒
ランサムウェアとは、企業のネットワークに侵入してデータを暗号化して身代金を要求するものです。暗号化に加えて、近年はデータを窃取して公開するぞ!と脅すタイプが増えています。皆様もニュース等でそんな話を聞くのではないでしょうか?
ところが、攻撃者は暗号化せず、「データ窃取だけ」を行って脅迫してくる場合もあります!
警察庁は、「令和6年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」を公表しました。その中で、「ノーウェアランサム」なるものを集計しています。これは、暗号化することなくデータを窃取した上で対価を要求する手口です。面倒な暗号化のステップを踏まずとも、脅迫できると見込むのでしょう。
「ノーウェアランサム」も含めてランサムウェア攻撃数は高水準で推移していますので引き続き警戒が必要です。
ところで、「ノーウェアランサム」は警察庁の造語のようです。英語(Noware? Nowhere? ransom)などと検索してもヒットしませんので、海外の人に言っても多分伝わりませんw。
でも、警察庁が少しでも知ってもらえるよう工夫しているのですから、ぜひ覚えておきましょう!