スマホの画面をパソコンに取り込んで配信:MHL非対応でも大丈夫!
MHL非対応でもあきらめない!
今回は、MHL(Mobile High-definition Link)非対応のスマホの画面映像をパソコンに入力ソースとして取り込む方法をご紹介します。これができれば、ウェビナーなどのライブ配信でスマホ映像を配信できます。いろんな応用ができそうですね。
MHLは、スマホやタブレットから映像を出力するための規格の一つです。MHL対応であれば、スマホのMicroUSB端子などから映像を出力できます。が、これに対応していないスマホがあります(私のものがそうですが)。
MHL対応のスマホやタブレットであれば、スマホ(又はタブレット)とキャプチャーボードを「MHL to HDMIアダプタ」で結線することで、スマホの画面を入力ソースとしてパソコンに取り込むことができました。
MHL非対応スマホを使うということは、この「MHL to HDMIアダプタ」は使えません。さて、どうするか?
Chromecastが威力を発揮!
「MHL to HDMIアダプタ」の代わりにGoogle Chromecastを使用します!
私が使っているChromecastはKaiKenShiというメーカーのものです。
多くの場合、Chromecast の使用目的は、テレビのHDMI端子に Chromecast を差し込んで、スマホの映像をテレビに大画面表示させることでしょう。例えば、スマホで再生した YouTube 映像を、テレビでも視聴できるようになります。この仕組みを流用して、スマホの映像をパソコンに送ろうというわけです。
では、Chromecast を使ってスマホの画面をパソコンに取り込み、OBS(ライブ配信用アプリ) に取り組むということをやってみます!
ミラーリングアプリEZMiraをインストール
準備作業の一つとして、EZMiraというアプリをインストールしておきます。このアプリを使うことで、Chromecastに接続して、ミラーリング(画面出力)することができます。細かいソフトウェア上のセットアップについては省略させてください。
さて、Chromecastをキャップチャーボードにつなぎますが、キャップチャーボードの代わりにAtem mini Pro(スイッチャーの一つ)を私は使います(キャップチャーボードの仲間と考えて構いません)。電源を入れて、USBケーブルでパソコンと接続しておきます。
このAtem mini Proの一番目のHMDIポートにChromecastを接続した様子が次の写真です。
ChromecastのUSB Standard Aケーブルは、給電用です。USB充電器やUSB用ACアダプタなどにつなぎましょう。
ハードウェアのセットアップはこんな感じです。それほど複雑ではありません。
OBSに取り込もう
結線が完了したら、EZMiraでスマホとChromecastを接続させ、パソコンへミラーリングします。うまくできたか確認します。Windows標準アプリ、その名も「カメラ」でミラーリングできているか確認しました。
次の写真は接続待機画面です。
ミラーリングが完了した様子です。
うまくいきました!スマホの画面が「カメラ」に表示されています。
では、OBSでも取り込んでみましょう。OBSを立ち上げて、入力ソースとして、Video Capture Deviceを選択します。
無事取り込めたことが確認できました。以上が、Chromecastを使ってスマホ映像を入力ソースとしてパソコンに取り込む方法でした。
キャプチャーボードがなくても実は何とかなる…
なお、別の記事では、そもそもキャプチャーボードを介さずに、USBケーブル経由でスマホ画面をパソコンへ表示する方法を説明しています。
そっちの方が早い?そうかもしれませんが、いろんな手段を知っていた方が応用が利きますよ(汗)
では、ビーダゼーン!