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高い拡張性と可用性の実現の重要技術:ロードバランシング(負荷分散)

「ロードバランサってさ、ようは中間管理職みたいなものか?」

はい、こんにちは!松井真也です。シリーズ「私ばかりに仕事が振られる…をなくす技術!?サーバ負荷分散SLBの話」第1回でございます!

さて、今回からは、負荷分散です。「負荷分散」と聞くとなんだか難しそうに感じるかもしれません。が、その基本的な考え方は意外とシンプルです。

詳細な解説は、次回に以降にしますから、今回はその概要を掴みます。

では、行ってみましょう!

負荷分散とは?

サーバ負荷分散(SLB)の主な目的は、サーバにかかる負荷を適切に分配して、システム全体の効率と可用性を向上させることにあります。

例えば、あるウェブサイトにアクセスする際、1台のサーバーだけに多くのユーザが同時にアクセスすると、応答に大きな負担がかかり、サイトの表示速度が遅くなったり、最悪の場合、ダウンしてしまったりします。それは困りますね。

負荷分散はこのような問題を防ぐために、複数のサーバにユーザからのリクエストを均して処理させることで、全体の負荷を軽減します。絵にしますか。

負荷分散の仕組みの簡単な概念図

クライアントからのリクエストを、まずは負荷分散装置が受け止めて、リクエストを複数のウェブサーバに振り分けていることが分かります。これで特定のサーバばかりに多大な負荷がかかるのを防ぎます。

このような仕組みにより、安定したサービス提供を可能にします。まずは、イメージはつかめました!

カギとなる装置は「ロードバランサ(LB)」

さて、SLBの基本が分かったところで、気になるのは、負荷分散を担ってくれる装置ですね。これは、ロードバランサ(LB)と呼ばれます。

この装置がリクエストの分配を司り、複数のサーバ間で負荷を均等に振り分けます。

割と単純そうな装置だな…と思われるかもしれませんが、そうではありません。

実は、ロードバランサは単に負荷を分散するだけでなく、サーバーの健康状態を監視し、障害が発生したサーバーからは自動的にトラフィックを他の健全なサーバーに振り替えるなど、システムの可用性を高めるためのいくつかの重要な機能をもっています。

これらについては、次回と次々回に紹介しますから、今回はさわりだけにとどめましょう。

ロードバランシングのメリット

ロードバランシングによって、サーバの負荷を分散できることは分かりました。では、それによってどんなメリットがあるでしょうか?

1)高い拡張性(スケーラビリティ)

まず、システムのスケーラビリティを大幅に高めることができます。つまり、サービスの利用者数(要求)が増えても、追加のサーバーを設置(スケールアウト)することで対応能力を柔軟にパワーアップできるのです。

2)高い可用性(HA)

また、システムの冗長性が確保されるため、一部のサーバーに障害が発生しても、他のサーバーが自動的に処理を引き継ぎます。これにより、サービスの継続性を保ちます。

ロードバランサは、サーバーの稼働状況をリアルタイムで監視し、問題が発生した場合には即座に対応することが可能です。



はい、本日はここまで!今回は、サーバロードバランシング(SLB)の基本についてご紹介しました。

次回以降は、SLBの詳細な機能について深掘りしてまいりましょう!

ではまた!

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