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習慣は認知機能を育て、認知機能を育てない。だから意識して新たなチャレンジをするのは良い脳トレ!

認知機能に関することを仕事にし始めてから、ヒトを生き物として見つめるという時間が生まれました。脳のインプットとアウトプット、それに伴う能力の高まり、また使わない脳の機能の衰え。これはもっと身近なところでは体力というのもイメージがしやすいものですよね。持久力も筋力も肺活量も必要な環境で過ごしていれば鍛えられるし、怠惰な生活をすれば衰えます。

こういう生き物としての仕組みの部分を考えるようになりました。

強めるというのも環境適応ですが、一方で衰えるというのも環境適応だと聞いたことがあります。強い筋力を維持した状態というのは必要とするエネルギー量が多いため、基本的には飢餓環境への適応として使わない能力は落とすことが生存戦略にかなうということらしいです。

認知機能も使わないと落ちていきます。これはきっと情報処理量が増えると脳で消費するエネルギー量が増えるからなのだと思います。

ただ認知機能において面白いのが環境だけではなく性格もそこに作用するのではないかというところです。まず伸ばしていくという観点で認知機能を見ていくと、「注意力があるから気が付くのか、気を付けているから注意力が育っていくのか」。これはきっとどちらも正しいのかなと思います。

では育たない(低下)場合はこの逆が発生するのか?という疑問も浮かびます。「注意力がないから気が付かないのか、気が付かないから注意力が育たないのか?」こう考えてみると、意識下でなく無意識化の行動が認知機能の育成に作用しているのではないかと考えることが出来ますね。

となるとちょっと怖いことをイメージします。我々はルーティンの生活を行い続けると偏った認知機能の状態になっていくのではないか?強いものはより強く(もしくは維持され)、弱いものは刺激がないのでより弱くなっていってしまうということになるのではないでしょうか?

実際に脳体力トレーナーCogEvoを研究で使用している先生のコメントで興味深いものがあります。

脳体力トレーナーCogEvoの結果画面

「意識をして取り組まない限り、五角形は偏ったバランスのまま小さくなる」
というものです。

やはり我々は無意識の習慣で使う力に偏りがあるようです。個性と言えば聞こえは良いですが、この先生は同時に次のこともおっしゃっていました。
「2つ以上の力落ちてくると生活上の困りごとが生まれやすい」。
この言葉を受け止めると個性だからと放置するのが良いわけではなく、長所はより伸ばし、短所は何かしら刺激を加えたほうが良いかもしれません。

私も新年の目標にしましたが、新たなことを年に3つ行う(始める)というのは、認知機能の側面から考えても正しい取り組みということになるでしょう。実際に身体を動かすことも、やったことがないジャンルの仕事や趣味を持つことも、系統の違う本を読むことも脳を鍛えるのに最適ですね。

今回は書いて、読み直し、思考が整理され、次の発想が生まれまた書くという、新たな書き方をしてみました。書くということはある分野を深めていくためにとてもよい取り組みですね。今回はそれがとても勉強になりました。

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