40代のキャリアチェンジに3年かかった話
こんにちは。shinyaです。
私は46歳の時にキャリアチェンジし、フリーランス兼会社員として働き始めました。
今は仕事が楽しいですが、この働き方になるまで、なんと3年もかかっています。
本当に辛い時期でした。
友達との飲み会でこの話をしたところ、そこそこ好評だったのでnoteにしてみました。
今回は、自分が40代で経験したキャリアチェンジの話です。
自分の能力不足で詰め寄られる
30代後半や40代になってくると会社ではマネージャー的な役割が求められます。
自分なりにチームメンバーを率いていたのですが、上手くいかない。
失敗をカバーするために、自分1人だけ徹夜とか、よくやっていました。
相手の気持ちを察するのも超苦手で「何でこういうこと言うの?」と上司に言われてもピンと来ない。
勉強もしてみたけど、40代で苦手なことはやっぱり無理。
そうこうしているうちに、マネージャー的な役割からは外されました。
給料も減りました。
ショックはショックでしたが、元々システム開発のスキルはあったので、それでどうにかなるだろう、と考えていました。
会社のために働きたくない
その頃、会社で頑張って働く意義も失いかけていました。
頑張ったところで給料が上がらない。
「会社の売上を上げる案を考えろ」と言われてもその気になれません。
それより、エンジニアとしてどれほど素晴らしいシステムを作ったところで、そのシステムは会社のモノになってしまう。
ブログ記事を書いて数万人を集客したって、その記事は会社のもの。
自分の「実績」になるのは分かっている。
けど、会社から離れて同じことをやっていたら、「実績」に加えて「コンテンツ」も自分の所有物になる。
少しずつ、会社のためには働きたくない気持ちが増していました。
次のキャリアを探し始める
このとき考えていたキャリアの選択肢は以下でした。
我慢しながら今の会社を続ける
エンジニア職として転職する
フリーランスエンジニアになる
案① 我慢しながら今の会社を続ける
家族を養うのを優先し、自分の気持ちを抑えながら仕事を続ける案です。
でも一時に比べて給料は安くなってしまっていて、生活に余裕はありません。
経済的にも精神的にも、あまりいい選択ではなさそうです。
案② エンジニア職として転職する
2つ目は転職です。
転職サイトに登録して、さまざまな会社を見てみました。
ヤバいと思ったのが、40代のシステム系だとマネージャー的なポジションしかなかったこと。
自分が得意とするシステム開発系のポジションはほとんどない。
この年齢だと、エンジニア技術職としての転職は難しいと知りました。
案③ フリーランスエンジニアになる
3つ目はフリーランスエンジニアになるという案。
フリーランスエージェントにコンタクトして、どんな案件があるか教えてもらいました。
このエージェントでは、自分のキャリアに合う開発案件をいくつか紹介してもらえたので、現実的かなと思いました。
当時はフリーランスエンジニアを最有力候補に考えていたけど、
よく考えたら今の会社で開発案件をこなすのとほとんど変わらない。
「今いる会社」のために働くのか、「どこかの会社」のために働くのかの違いでしかありません。
起業という選択肢を見つける
結論が出ないまま、2年くらいが過ぎていきました。
大きな転機になったのがニュースサイトの記事。
起業した人たちの記事は当時よく読んでいたんですが、この記事では、自身のITスキルを活かして1人社長として仕事を取ってくる人の姿でした。
今までは「プロジェクトに参加する」という受け身な姿勢でしか考えられなかったけど、初めて「プロジェクトを作る」という積極的な姿勢で考えられるようになりました。
自分は、どんなシステムでも一人で構築できる。
だったら、儲かるシステムを自分一人で作ればいいんじゃないか?
起業の準備を始める
会社で働きながら起業の準備を始めました。
とはいえ、儲かるアイデアなんて簡単には見つからない。
そこで当時やっていたアフィリエイトに本格的に注力することに。
アフィリエイトサイトを自動生成するシステムを構築するなどして、徐々に収益が伸びてきました。
これはいけるかもと思ったけど、個人の収益だけではとても生活費は賄えない。
不安はあったけど、しばらくは貯金で食いつなぐ覚悟で会社に退職願を出しました。
会社員兼フリーランスに
退職願を出したところ、社長から「会社員兼フリーランス」としてやってみるのはどうか?と打診されました。
生活費の不安があったので、これは願ったりかなったり。
ということで、今も「会社員兼フリーランス」として活動しています。
「会社員兼フリーランス」のメリットは、以下のnoteにも書いています。
「そのうち干されるかも」と思っているなら今から動いた方がいい
40代とか50代とかになると「退職推奨」と言われることがあります。
キャリア戦略が明確なら人なら焦る必要はないけど、自分のように夢もキャリア戦略もまったくないサラリーマンは要注意。
「次のキャリアが見つかるのは3年後」かもしれませんよ。