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おもちゃを貸せると良い?

A「かーしーてー」

B「いいよー」

大人「貸せてえらいねー👏」「貸してもらえてよかったね!」

こんなやりとりは、もう何度も何度も見て来ました。


これから書くことは、私の意見なので気にならずに、、、。


このやりとりって、正解のやりとりだと思うんですよね。トラブルもなく、言葉で伝えられることができたし、素直に貸すことができました。


ただ、誰にとっての正解なのでしょうか??


では、Bが貸せなかったとしたらどうでしょう?


多分、Bが悪いことになってしまうでしょう。


でも、待ってください。
Aは、他のおもちゃで遊ぶという選択肢はなかったのでしょうか?

友だちの持っているおもちゃが魅力的に見えてくる時期もあります。他人を意識し始めて、友だちとのやりとりも増える、一歳ごろから見られます。

私はこう思います。
子ども同士のやり取りを、大人が作りすぎてしまい、「貸せないあいつが悪い」という構図を作っていると思います。

色々なやり取りの中で子どもたちは相手の気持ちを知る経験をします。ですが、大人が介入しすぎてしまい、良い悪いを刷り込みすぎてしまうことで、大人が作り出すいい子像というのが子どもの中で芽生えます。


そのいい子像を知った子どもたちが、他の子へ関わる時に、断られたり、自分の予想外の出来事が起きた時に、「あいつは悪い子」となるわけです。


そりゃ貸せない理由もありますよ。


そして、年齢や発達によっても、貸し借りは変わります。

乳児期の間では、他者の複雑な気持ちを想像することは、まだまだ難しいと思います。

それを、しつけのように、乳児期から、貸してと言われたら貸さなければならないという、貸したくない子への配慮が全くされずに、気持ちを無視するような方法を教えるわけです。

その方が、大人が楽だから。

そうではなく、貸せない子の理由も考えていく必要もありますし、Aは、違うもので気を紛らわせることも大切だと思います。気持ちを切り替える方法、落ち着ける方法を一緒に考えたりすることを、保育の中では展開したいなぁと思いました。


では、また。

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