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学生の救世主!奨学金をテックで解決するFintechスタートアップ「Chipper」とは?

What's "Chipper"?

基本情報

・本拠地:アメリカ合衆国、テキサス州、オースティン

・CEO:Tony Aguilar

・創業年:2017年

・資金調達:プレシード

・従業員数:1〜10人

ビジネスモデル

アメリカでは、奨学金による借金は社会問題の1つとして数えられています。米国教育省は、借り手の約20%が債務不履行に陥っている一方で、さらに数百万人が支払いを滞納していると報告しています。また、奨学金の滞納は、賃金の保証、クレジット与信の低下、住宅ローンの不適格など、深刻な結果をもたらす可能性があります。

「Chipper」は、このようなアメリカで深刻視されている「奨学金問題」に焦点を当て、それの問題解決に挑むスキームを提供しているFintechスタートアップ企業です。

提供サービス

・Lower Payment

専用のアプリケーションによる奨学金の管理サービスを提供しています。奨学金の返済期間をを加味し、利用者の収入と支出に合わせた資金繰りの方法を提供します。

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・Concierge

専属の奨学金コンシェルジュが学生に対して、電話・チャットで返済計画や必要書類についてアドバイスを受けることができます。

・Forgiveness

利用可能な奨学金の免除制度の申請をアプリ上から行えます。

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CEOのTony Aguilarについて

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Tony Aguilarはラテン系連続テック起業家です。そんな彼は大学卒業後に10万ドル以上の奨学金による借金を背負っていました。彼の個人的な経験が、奨学金の分野での先駆的な働きの原動力となっています。そして、彼は、学生の借金に苦しんでいるアメリカ国民のために、現代的な金融商品を構築することに注力しています。

彼のリーダーシップは業界内外で高く評価されており、学生ローン、フィンテック、起業家精神に関する思想的リーダーとして、オバマ前大統領との面会、フォーブス、ウォールストリートジャーナル、フォーチュン、ブルームバーグ、CNNなどでの特集も行われています。

資金調達情報

・出資元:BlueKey EquityPartners、Knightsgate VENTURESなど

・調達金額:不明


終わりに

日本ではなかなか考えられないビジネスモデルだなと思いました。そもそも、アメリカのように日本では奨学金制度が社会問題視されていない国なので。

しかし、お金周りの問題は多くの人間が抱えるコンプレックスでもあります。特に、お金は人間の欲望の階層の上位レイヤーにあるものであり、かつアメリカの社会問題として取りだたされるほどのものですから、より強いコンバージョンにつながる可能性を感じました。

社会問題というマクロな課題に対してにITの力での解決にチャレンジする:

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