shinya photo

福岡を拠点に活動するフリーの写真家です。様々な雑誌撮影のほか九州の自然風景を撮影してい…

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福岡を拠点に活動するフリーの写真家です。様々な雑誌撮影のほか九州の自然風景を撮影しています。「九州色彩を巡る旅」(花乱社 2014年)「阿蘇くじゅう 朝の光へドライブ」(花乱社 2016年)など計6冊出版。現在西鉄カレンダー専属カメラマンとして九州を巡る日々です。

最近の記事

くじゅう 朝の光へドライブ

 年に数回、早朝のくじゅうをドライブしている。  数年前に出版した写真集ではこれをテーマにまとめたけれど、今でもその名残のように時々早朝ドライブを楽しんでいる。  くじゅうで拠点にしている白丹からだと、阿蘇の大観峰まで30分、久住高原の沢水までなら10分ほどで行くことができる。なので朝起きてから場所を決めている。この日は前日に坊がつるまでの登山だったので結構疲れていた。だから朝のドライブはやめておこうかなとも思っていたけれど、6時過ぎに隣で寝ている犬のノイちゃんに起こされたも

    • 西鉄カレンダー2025

      「西鉄カレンダー2025」  そろそろ福岡の書店に並んでいる頃だと思います。僕は2020年の春からこのカレンダーの撮影を担当することになったので、5年目ということになります。  前任の写真家松尾悠二郎さんはおよそ30年ほどこの仕事を続けておられたので、僕の大きな目標は松尾さんのように30年この仕事を続けていくことです。とはいっても毎月毎月が大切ですね。   基本的にこの場所に行ってみたいなあと思わせる観光写真となるので、自身の作品撮影とはちょっと違ってきますが、それでも風景

      • 雨の長崎へ

         長崎へ。 とあるイベントの撮影を頼まれていたので、2日間かけて撮影することに。 初日は雨だったけれど、結構走り回って濡れながらの撮影を行った。途中小雨になった合間にまとめて撮影し何とか無事終了。風景写真の仕事とは違って人を追いかけ連写が続くけれど、まあこれはこれでいい気分転換となる。  夜の懇親会にも呼ばれて中華街入り口にある大きな中料理店で30名ほどで食事。僕はあんまりお酒も飲まないし、おしゃべりなわけでもないし、できれば遠慮したかったのだけれど、懇親会の撮影もあるかもし

        • くじゅう一目山

           くじゅうに一目山という山がある。  久住山や大船山、三俣山などなどとてもよく知られているくじゅうの山と違って、ほとんど知られていないように思う。登山口も長者原や牧の戸峠などの一般的な登山口ではなく、九重森林公園スキー場のそばにある。このスキー場の場所もあんまり知られていないように思うので、その近くの登山口となるとなおさらだ。  で、僕も初めて登ったのだ。  この山の存在は以前から知っていて、麓はススキがすごくきれいだ。ただ登ったことがない。というのはすぐそこに頂上が見えてい

        くじゅう 朝の光へドライブ

          「BOOK MEETS FUKUOKA ―本のもりのなかへ―」

           福岡パルコ5階にて、「BOOK MEETS FUKUOKA ―本のもりのなかへ―」が11月10日まで開催中です。様々なジャンルの本との出会いはやはり刺激的です。僕も推薦本を紹介させていただいています。学生時代からのファンである五木寛之さんの「一期一会の人びと」。 ミック・ジャガー、フランソワーズ・サガン、石岡瑛子、川端康成などなど、すごい人たちとの痛快な回想録となっておりますが、僕は中身を見ずに即買いしました。装丁がとてもかっこよかったのでまるでジャケ買いですね。 よかった

          「BOOK MEETS FUKUOKA ―本のもりのなかへ―」

          九州雲海撮影記 Vol.2

           雲海を目指しての撮影2日目。 初日は鹿児島県側からの雲海撮影だったけれど、2日目は宮崎県側からの撮影。  この日も早朝4時半、「森の湯ったり館」から満天の星空を眺めながらの出発。霧島中腹の白鳥温泉付近からえびの盆地の雲海を撮るか、それとも標高700mにある矢岳高原から霧島連山と共に撮るかで迷っていた(いつも直前まで迷っている)。 国道に出ると辺りが真っ白になっていて、昨日に続きえびの盆地は雲海の中。まるで霧雨の夜のように暗いので気分もかなり暗―くなりがちだけれど、さっきまで

          九州雲海撮影記 Vol.2

           やまなみハイウェイを走っていると何度も虹に遭遇したので、瀬の本付近で脇道に入りしばらく眺めていた。もちろん撮影しながら。  かなりの強風と小雨、そしてくじゅう連山も阿蘇も低い雲に覆われて見えなかったけれど、それでも道の向こうにきれいな輪の虹という光景はとても心が弾むし、何だかいいことありそうな気持ちになってくる。  僕もカメラもびしょ濡れになった。 こういう時は防塵防滴のカメラがとても頼りになりますね。  そしてものすごく体は冷えてしまったので温泉へ。 こういう時は温泉の

          九州雲海撮影の旅 Vol.1

           福岡をお昼の2時半に出発し、霧島方面へと向かった。 今月は雲海とススキの風景を撮るために九州を巡っている。カレンダー撮影のお仕事なので、晴れて明るい写真が好ましい。自分の作品撮影なら曇ったり雨でも風の日でもいいんだけど(むしろそのほうが良かったりも)、カレンダーの仕事となると僕だってやっぱり明るい写真のほうがいい。その月の写真が雨だと心もちょっと湿りがちになり、あんまりいいことないかもな今月は、なんてこと思うかもしれない。ということでカレンダー撮影の時は撮る僕も、そして見て

          九州雲海撮影の旅 Vol.1

          はじめまして

           はじめまして。 福岡でフリーの写真家をやっておりますshinyaと申します。 フリーの写真家、というと何やらあいまいな表現ですが、「カメラマン」というと商業中心の売れっ子カメラマンというイメージが強いし、「写真家」というと誰でも名乗れるようにも思えるし、「フォトグラファー」というと何だかカッコつけているようだし、いつもどう名乗っていいか分からないまま20年ほど写真の仕事を続けております。フリーの写真家、まあこれでいいかなあ(いいのかなあ)という感じで。  仕事の内容としては

          はじめまして