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ランクル250のガソリン車、一体どうなのよ?

ベストカーからの依頼で2.7Lガソリンエンジン搭載のランクル250の記事を書きました。ネット界隈で「ガソリン車は走らない、あり得ない」と言う話題を、プロの目で冷静かつ詳細に分析してみた……と言うわけです。

それがこちらになります

これに関して、こんな意見をもらいました。
「ランクルだからと言う『割り切り』は本当にダメな事なのか? その部分を追求し続けると自動車の多様性が失われるのでは?」。

僕は多様性が求められるからこそ、割り切りはダメだと思っています。
ちなみにランクルの使命は単純明快で、大きく3つあります。

「道なき道でも自由に走れる」
「命・荷物を運ぶために壊れない」
「もし壊れても何とかして必ず帰ってくることができる」

歴代モデルはこれらを愚直に突き詰めてきたからこそ、世界で絶大な信頼と支持を集めてきました。

それは最新の250も全く変わりません。チーフエンジニアである森津圭太氏はこのように語っています。

「ランクルシリーズのターゲットカスタマーは、『地球上でもっとも過酷な地域で使う人』。これが我々の言う『世界基準』の本質です。我々はそこに合わせてモノづくりを行ない、それをグローバル1スペックで世界に提供しています。それは250でも変わりません」。

ただ、その一方でランクルは先進国でも売られています。つまり、オンロードでのパフォーマンスも大事な要素の一つで、筆者は「ガソリン車はそこが足りていない」と指摘しました。つまり、「地球上でもっとも過酷な地域」とはオフロードの事だけではない……と思っています。

もちろん、ランクルに理解がある人ならば「仕方ない」で受け入れられる人もいるでしょうが、多くの人が話題にしているクルマだからこそ、解らずに買って後悔してしまう人が出るのは良くない。もっと言うと、僕は買いたい人の背中を押す役目を担っているので、欠点も含めて理解してもらい納得した上でセレクトしてほしい、それに尽きます。

そういう意味では、ガソリン車のパフォーマンス不足は「割り切り」でも「個性」でもなく、単純に「足りていない」のです。

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