お弁当をもって360度大パノラマなプチ・ハイキングへ@神奈川県 横須賀市
はなぴきです。
今回ご紹介するのは、横浜駅から京急本線でゆく「追浜駅」(おっぱま)から始まるプチ・ハイキングです。
目的地となるのは横須賀市と逗子市の境界にある「鷹取山」です。
139mの低山ながら、侮ることなかれ!
日帰りハイキングにはもってこいの”手軽さ”と”自然の多さ”がポイントです。休憩や昼食、名所散策などを含んで約3時間半という程よい距離感に加え、坂や階段をのぼったり山道を進んだりと山歩き気分も味わうことができます。
森の中を進む場面もあり自然の多さを体験できたり、360度パノラマを楽しめる展望台や巨大な磨崖仏といったスポットも満載。子ども連れからシニア世代のハイキンググループまで、幅広い年齢層が楽しんでいました。
途中、足場が狭すぎて鎖につかまらないと通り抜けられないような急所もあり、ちょっとしたアドベンチャー気分も味わえました!
ハイキングコースの途中にある神武寺では開創1300年の「記念大開帳」も行われていました。
その様子も一緒にご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
京急「追浜駅」からスタート!
横浜駅から4駅、約25分で到着するのでアクセスの良さは抜群です。
改札および出口は駅に1つしかないので、駅を出たら商店街を左へ「雷神社」に向かいます!
かみなり、ではなく”いかづち” 神社と読みます。
駅から徒歩3分。ひっそりとした佇まいのイチョウが美しい神社です。
境内には大銀杏の木が3本植わっており、樹齢約500年というから驚きです。
境内にはひと気がありませんでしたが、きれいに整えられていて、地元に根付いた拠り所として大切にされている様子が伝わってきました。
11月下旬に訪れましたが、このときは紅葉はまだまだ序盤。
紅葉を見るなら12月に入ってからが良さそうです!
鷹取山の磨崖仏を目指して
さて、ここから今回のメインである「鷹取山」(たかとりやま)に向かいます。スマホの地図アプリでは、鷹取山で検索しても上手くヒットしないので「磨崖仏」(まがいぶつ)と設定して向かって下さい。
雷神社からは、一旦駅まで戻るような形で、今度は駅から右手方面に商店街を進みます。この商店街、休日でも半分くらい閉まっていましたが、思っていたよりも長い!
店舗の数からして最盛期には結構賑わったんじゃないかなぁと考えたり。
”良心寺入口”という交差点を右に曲がり、踏切をわたります。
こちらがその良心寺の入り口です。
良心寺には入らず、ここから鷹取山まで住宅街をひたすら進みます。
特に写真を撮る場面もなかったので、黙々と歩きます。
40分くらい歩きますが、すこーしずつ上り坂なので良い運動です💪
途中、猫がのんびり通り過ぎるのを眺めたり、川があったので魚がいないか探してみたり、他愛のない会話をしながらぶらぶら歩く。そんな時間もたまには必要ですね。
さて、ようやく鷹取山の端に到着しました。
この階段がなかなか足にくるんです・・!笑 元気よく登りましょう!
階段を上った先はこれまでの住宅街とは別世界!!
一面に岩壁と緑が広がります。
かつて石切場だった鷹取山。この大きな壁は凝灰岩です。
壁のように垂直なのは石材を採取した名残で、現在はクライミングスポットとしても有名です。
野花も咲いていました。
途中、木々の間から山の外を眺められる場所もありました。
この日は天気が良くて海までよくみえました。
岩と植物が一体化して調和の取れている感じも美しいです。
長いこと森の中を歩きますが、ようやく空が見える場所まで来ました。
ここで、大きな岩肌が!
岩にあいた小さな穴は一体‥?
と、よーく見ていると、人がいるのがお分かりでしょうか!
この沢山の穴はロッククライミングのためだったんです。
命綱はもちろん付いていますが、体一つで岩に臨む姿は遠目にみているとハラハラするのですが、みなさん結構すいすい登っていくんですね👀
クライミングに目を奪われてしまいましたが、本命は磨崖仏!
そろそろ道が間違っているのでは‥と不安になってきたところで、ようやく会うことができました!
写真では大きさが伝わりづらいですが、高さ約8m・幅約4.5mの巨大な弥勒菩薩尊像です。横須賀市在住の彫刻家、藤島茂氏が昭和35年から約1年かけて製作したものになります。
この像が現れた時には「おぉーっ」と声がでてしまいました。
時間をかけて登ってきたので、たどり着いた時の喜びもひとしおです!
磨崖仏のあたりはちょうど見晴らしが良くなっていて、近くの小学校もみえました。裏手の道は桜並木かしら?
無事磨崖仏をみれたところで、ランチ場所となる展望広場へ向かいましょう!
展望ランチはここで
鷹取山ハイキングでおすすめしたいのは、お昼を外で食べること!
ランチにぴったりの展望広場があるんです。
磨崖仏から15分ほど歩くと、開けた場所に到着します。
こちらがその広場です。お手洗い・水飲み場・ゴミ箱・休憩処やベンチがあり、思っていたよりも綺麗で居心地が良く驚きです。
こういうところのお手洗いは汚い‥はずなのですが、想像以上にきれい!(虫がいる、なんてことは私の時は全くありませんでした!)
こちらが展望台からの眺めです。
私はこの日、地元のスーパーで購入したカツサンドを持ってきていたので、ベンチに腰掛けながらいただきました。
やはりお外で食べるごはんは気持ちが良いですね😊
追浜駅からの道にはコンビニが何軒かありましたが、テイクアウトできるちょうど良い飲食店というのは見つけられなかったので、コンビニ飯は嫌!という方は事前に用意してきた方が良さそうです。
360°パノラマが叶う展望台
お昼をいただいた広場ももちろん景色は良いのですが、さらに高い位置からの景色も楽しめるんです!
ということで展望台に向かいましょう。
広場の崖の上に展望台があるのがわかるでしょうか?
展望台への道は階段が続きます。
すれ違えないくらい狭いところもあるので、ご注意を!
展望台の様子はこちら!
景色はというと‥‥?
森の中をずっと進んできたので、海がみえると横須賀にいることを実感しますね!
足元には方角とちょっとしたスポットも描かれていて、探してみるのも楽しいです!
ちなみにこの展望台には2,3名用のベンチもあったので、ここでお昼を食べているファミリーもいました。大の特等席ですね👀
神武寺を目指して
ここからは少しずつ帰り道、神武寺に向かいます。
鷹取山の至る所に「神武山」への矢印があるので安心です。
先ほど上った展望台のちょうど真下のあたりから向かいます。
この岩壁でもロッククライミングが行われていました。
この細い道を進んでいきます。ドキドキ、ハラハラ。
私が出発したのが15時過ぎ。
11月下旬の15時過ぎは、写真のようになんとなく西日がさし始めている感じがあります。
低山ではありますが、陽が落ちると暗くて危ないですし何より不安感が増すので、14時半には出発できていた方が良さそうです。
冒頭でもご紹介した、アトラクション満載の鎖場がこちらです!
写真だと平坦に見えますが、実際は足の踏み場も狭く斜面も急です。
鎖を握っておかないと危ないので小さなお子さんは注意です。
歩いている途中には不思議なモニュメントが。
ここまで徒歩20分ほど。神武寺までもうすぐです!
モニュメントからはさらに徒歩10分で到着です!
ここ神武寺では、記念大開帳が行われていました。
実は、記念大開帳が行われていたことは全く知らず‥!
偶然にも最終日に出くわし、しかも終了の20分前に到着!
これぞ運命というのでしょうか‥有難く参拝させていただきました。
御開帳されるのは薬師堂(本堂)の御本尊である薬師如来像と十一面観世音菩薩像です。薬師如来は行基作と伝わる坐像です。
本来は33年に一度の御開帳なので次回は2050年となるところ、開創1300年を記念し今回御開帳が実施されたというワケでした。
神武寺は奈良時代に聖武天皇の命により開山された寺院で、歴史書である「吾妻鏡」には源頼朝が夫人の安産祈願の為に神馬を奉納した記録や、頼朝の次男 実朝が参拝したなどの記録もあるそうです。
写真中央に立つ木の柱は、薬師堂内に鎮座する薬師如来の指と紐で繋がっており、紐を通して力を感じ御縁を結べるようになっていました。
続いて客殿に向かいます!
岩と岩の間を進むこの道がなんとも美しかったんですよね・・!
内部の撮影はもちろんできませんでしたが、立派で厳かな雰囲気の中、十一面観世音菩薩像を拝観することができました。
調べたところ、この大開帳では延べ2,000人が参拝したそうで、地域に大切にされているお寺だったんだなぁと思うと共に、何より拝観のご縁をいただけて貴重な経験になりました。
人生なにがあるかわからない、そんな気持ちになりました笑
”思い立ったが吉日”そんな旅もありです
神武寺からは駅に向かいます。
最寄りは2つ。JR横須賀線の「東逗子駅」と、京急逗子線の「神武寺駅」です。東逗子駅までは徒歩20分、神武寺駅までは徒歩30分という距離ですが、横浜駅ユーザーには東逗子駅がおすすめです。
神武寺は比較的高いところにあったので、下りつつ、住宅街を抜けて駅まで歩きます。
駅に着いたのが17時頃。
11月は日が暮れるのも大分早くなったので、17時だとぎりぎり明るいですがやはり肌寒いです。
横浜から近いのに、思っていたよりも”山歩き”感もある、プチ・ハイキングを楽しむことができました。神武寺の御開帳がなくても、十分非日常感を楽しめる隠れスポットですので、次のお休みには是非お弁当を片手に鷹取山へ🍙
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!!
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