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2024年は紫式部ゆかりのまち 宇治へ【京都府】【1泊2日】

はなぴきです!
今回はお茶で有名な街、京都の宇治に行ってきました。
関西の方に用事があり、ついでに旅行をしたいと思ったのがきっかけですが、その際 大阪や京都中心地とは一味違ったところをと思っていました。

調べていたところ、偶然にも宇治で「鵜飼」を見られることが判明。また平成の大改修後の平等院もまだ見ていなかったことから、あっさりと宇治行きが決定しました!

新大阪駅→宇治駅は、電車で約50分。
京都駅→宇治駅は、電車で約20分と好アクセス。

宇治には世界文化遺産が2つあり 観光地としての魅力もバッチリですし、スイーツも見逃せません!
宇治はお茶が有名なので、宇治駅周辺には辻利や、中村藤吉本店、伊藤久右衛門など歴史あるお茶屋さんが盛りだくさん。
わざわざ行ってまで食べたい宇治限定スイーツもありました。

今回は、”鵜飼+世界遺産+スイーツを堪能する1泊2日はじめての宇治旅行”と題しご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください🍵



旅程

1日目
①京都駅
②伏見稲荷大社
③道八で名物いなりうどん
④宇治駅(ホテルトレンド宇治へ)
⑤平等院鳳凰堂
⑥中村藤吉本店で限定スイーツ
⑦宇治川で鵜飼観覧

2日目
①源氏物語ミュージアム
②宇治上神社
③宇治駅で買い物
④京都駅で買い物→帰宅


BEST SHOT

美しい平等院鳳凰堂


京都駅11時出発

前日は新大阪に宿泊していたので、チェックアウトの10時までのんびり過ごし、京都に11時に着くように移動しました。
京都駅からはJR奈良線に乗り「稲荷」駅を目指します。

今回の宇治旅行にあわせて、有名ながらも行ったことがなかったある場所へ。稲荷駅といえば そう”伏見稲荷大社”です!

観光客でごった返すのが嫌で、タイミングをみているうちに行きそびれてしまっていました。


はじめての伏見稲荷大社へ

稲荷駅は、京都駅から各停で2駅。ほとんどの人が稲荷駅で降りていくので、駅構内はキャパ越え状態!改札を抜けるだけでも大混雑でした‥

駅出てすぐに立派な鳥居が!


「伏見稲荷大社」は、全国各地にある稲荷神社の総本社。
稲荷信仰の原点が稲荷山であり、商売繁盛の神”お稲荷さん”です。

こちらが伏見稲荷大社の全体マップです。

1番有名な千本鳥居はだいぶ手前の方にあるので、千本鳥居までみて引き返す人がほとんどでした。稲荷山頂に向かうにつれ人が減っていくので、鳥居の写真が撮れればOK(必ずしも千本鳥居でなくてもいいよ~って方)であれば、上の方で人がいなくなるのを見計らって撮るのが良いと思います!

伏見稲荷大社の境内にいる狐たちは口に何かをくわえているのですが、「稲穂・巻物・玉・鍵」と全部で4種類あるのだそうです。
偶然写真に収めていたこちらのキツネさんは、巻物をくわえていましたが、巻物は知恵の象徴とされているのだとか。

こういう視点で伏見稲荷大社をまわるのも面白いですね。

千本鳥居を過ぎたところにある奥社奉拝所では、狐を模した形の絵馬が!
絵馬には目?(眉?)だけ書かれているので、参拝者が書き足して奉納するようになっています。1枚1枚表情が異なり個性的!


こちらが熊鷹社あたりで撮った写真です。(私はここで引き返しました笑)

伏見稲荷大社周辺には、屋台や飲食店・土産物屋が沢山あり、食べ歩きを楽しむ人も多いです。お稲荷さんというだけに、折角ならいなり寿司や、京都グルメの1つであるうどんをいただきたいところ。

ということで、お昼は老舗のうどん屋さんに行ってきました!


道八でいなりうどん と わらび餅

お昼は人気店であればどこも並んでいました!
私の目当ては、伏見稲荷大社から徒歩5分ほどの「道八」
12時頃到着し前に3組いて30分ほど待ちましたが、私の後にもひっきりなしにお客さんが来るので常に満席状態です。店内は女将さんが一人で切り盛りされていて手が回っていないという感じでした。

注文したのは名物「いなりうどん」と「わらび餅」。
いなりうどんには、稲荷山を表すかまぼこ、お稲荷さんが加えている玉を表す卵、キツネが好きな油揚げが入っています!

京都らしい甘めの出汁に、厚みのある揚げ!
喧騒から離れほっと一息つけました。同行者がきつねうどんを頼んでいましたが、揚げが増える分、出汁の甘さよりもオイリーさが増す感じがしたので、私はいなりうどんの方が好きでした。

わらび餅は、注文後にすぐ売り切れていました。ふわふわの口どけで美味しかったです。調べるとうどんも昼過ぎには完売してしまうこともあるそうなので、早めの来店をおすすめします!


宇治に到着

稲荷駅→宇治駅へは電車で約20分。京都駅とは反対方向なので車内は空いていました。
宇治駅前には、珍しい茶壷型のポストが!モデルは、宇治茶の老舗「堀井七茗園」に代々伝わる逸品なのだそうです。

今回泊まったのは「ホテルトレンド宇治」
宇治駅より徒歩約3分と好立地の、宇治駅では数少ないビジネスホテルの1つです。この立地の良さが、今回の旅のスケジュールを考える上で大活躍したので後述していきますね。

ホテルには14時前に到着し、まだチェックインはできないので荷物だけ預けて宇治観光スタート!ホテルからすぐの「中村藤吉本店」に向かいます。

中村藤吉本店は、安政元年(1854年)創業の老舗茶屋。
煎茶や玉露など7種類のお茶をブレンドした中村茶をはじめ、1番人気の生茶ゼリイを求めて連日大人気のお店です。

この日も14時過ぎに到着して3時間待ち!!
待ち時間のわかるAirWAITが導入されていたので、自分の番が来るまで店舗から離れてもOKでした。

訪れてみてわかったのは、中村藤吉本店で飲食をしたければ”お昼の時間だから” ”おやつの時間だから”は関係なく、入れるときにお店に入るしかないということ。時間が読めないので前後の予定も、自然と中村藤吉本店に合わせざるを得ません😂


大改修後の平等院鳳凰堂とは!?

中村藤吉本店に入れるのは17時頃と予測がついたので世界遺産 平等院に向かいます。徒歩10分強で到着します。

世界遺産 平等院HPより

平等院鳳凰堂を訪れる際に注意したいのが内部拝観について。
内部拝観では、鳳凰堂内に入ることができ平安時代最高の仏師と言われた定朝がつくった国宝 阿弥陀如来坐像をみることができます。

拝観には時間券が用意されているので別途購入する必要があります。

世界遺産 平等院HPより(2024年9月時点)

私は14時半に到着し15時50分の回が直近でした。
(15時ごろ見た際にはすべて売り切れていました)

私の感想としては内部拝観は必見です!
修理を重ねながら平安時代の姿形を現代に残す鳳凰堂。間近で見ることで感じる重厚さや優美さは、わざわざみる価値ありです。

写真右側の建物で購入でき、時間になると写真左側の橋の脇に集まる仕組みです。

さて、新生 鳳凰堂はこちら!

2代目鳳凰も金色に輝いていました!

庭園からは美しい鳳凰堂の全体を眺められます。

もちろん10円玉とのツーショットも笑

平等院ミュージアム 鳳翔館では「梵鐘」「鳳凰」「雲中供養菩薩像」など国宝をみることができ、平等院の成り立ちも含め理解を深めることができます。そのうえであらためて庭園に戻って鳳凰堂を眺めたり、内部拝観に行ったりすることで余すことなく平等院を楽しめると思います。

内部拝観券をもっていれば再入場可能とのことなので、時間まで平等院周辺のお店に立ち寄ったり、少しだけ足を伸ばして宇治川のほとりまで散策するのも楽しいですよ。

ちなみに内部拝観では撮影・録音は禁止。
残念ながら本記事でのご紹介はできないので、気になった方はぜひ足を運んでみてください!!


本店限定 生茶ゼリイ と まるとパフェに舌鼓

お待ちかね、中村藤吉本店のお時間がやってきました!
平等院で沢山歩いたのに、自然と早歩きになってしまいます笑

ここで大活躍したのが今回のホテルの立地です。
中村藤吉本店とは目と鼻の先にあるので、呼ばれるまでの微調整をホテルでゴロゴロしながらできたのが最高でした。

店舗の中庭には大きな黒松が植わっていてゆったりとした店構え。

ウエルカムドリンクとして水出し中村茶(右下)をいただけます。
こちらは7種類のお茶をブレンドしていますが、美味しかったのでお土産にも購入しました!
生茶ゼリイ(右上)とまるとパフェ(左)は、本店限定です!

甘さと苦みがちょうどよく、飽きがこなくて永遠に食べられるのではないかという錯覚に‥それほど美味しかったです。
飲み物には、アイスとホットのグリーンティーを頼みましたが、こちらも甘くて美味しい!パフェと味がぶつかることもなく大満足です。


1000年以上の歴史をもつ宇治の”鵜飼”とは?

夏の風物詩ともいわれる鵜飼。宇治川の鵜飼は平安時代にはすでに行われていたと言われ、『蜻蛉日記』にも登場します。鵜とはウミウという渡り鳥で、鵜を操る”鵜匠”による漁法です。

宇治には4名の鵜匠がいて、内3人が女性(全国では女性が4人しかいないのだとか!)の鵜匠とのこと。今回鵜匠を務められた沢木さんは、ニュースにも取り上げられる有名な方でした!

宇治市観光協会HPより

鵜飼は全国11か所で行われていますが、宇治の鵜飼は”幻の鵜飼”とも言われる「放ち鵜飼」に挑戦中。通常の鵜飼では、野生の鵜を訓練する方式である一方、宇治では人工孵化で生まれた鵜たち(“ウッティー”と名づけられています)が行います。「放ち鵜飼」とは、鵜匠と鵜をつなぐ大事な綱を使わず、魚を捕って戻ってくるかは鵜にかかってくるというわけなのです。

鵜飼のチケットは、17時頃から宇治川の中の島で購入できました。
乗り場も同じ場所なので、18時を過ぎると少しずつ人が集まってきます。

宇治市観光協会HPより


乗り場の様子。暗くなってきました。
船内の様子。畳が敷いてあるので、靴を脱いであがります。

この日は舟が4隻出ましたが、1隻に20名ほど乗っている感じでした。
はじめに鵜飼について説明があった後、4隻の舟が縦につながれ、その周りを鵜匠さんの舟が回る形で行われました。どこの席に座っていても間近で鵜飼をみることができ、成功した際には拍手がおきていました!

闇の中に浮かぶ炎が幻想的。鵜匠さんの姿が浮かび上がりとてもかっこいいです。

18時半に出船し約1時間の観覧でしたが、迫力のある様子をみられてあっという間でした。伝統的な漁法なので一生に一度はみても良いと思います!


番外編:夕飯は「乱」

私は夕方のお菓子がまだお腹の中にいたので、夕飯は断念。
一緒に行った方がホテルから近い「舌にお礼を言わせたい 乱」というお店に行ったそうなので写真を共有します。

赤魚の煮つけに定食セット+ビールで2,500円くらいだったそうです。

ホテルの近くにはテイクアウトできるお店や、スーパーもあったので、鵜飼で少し遅くなった分、ホテルでのんびり過ごすのがいいのかなと思いました!これで1日目は終了です。


源氏物語ミュージアムへ

2日目もチェックアウトぎりぎりの10時まで滞在です!
荷物をホテルに預け、駅前ロータリーからタクシーに乗って「源氏物語ミュージアム」に向かいます。

この日は雨が降っていたのですがホテルで長傘を借りられて有難いです!
またタクシーではなく、バスや徒歩で向かう選択肢もあったのですが、バスだと最寄りの停車場に着いてから数分歩く上 片道230円。タクシーは600円で行けたので、人数によってはミュージアム前にとめてくれるタクシーの方が割安かもしれないです。徒歩だと20分くらいで行けますが、ミュージアム付近が上り坂なので、これまた体力と天気次第ですね。

ミュージアムは緑に囲まれていて癒されます。

紫式部が書いた『源氏物語』は、五十四帖という長編傑作。うち最後の十帖は宇治が主な舞台であり、光源氏の子や孫が主人公となります。
そんな源氏物語の世界観を楽しめるこちらの施設は、人形を用いた分かりやすい展示と解説で、源氏物語を学校の授業程度しか知らない方でも十分楽しめるようになっています。

平安時代はこうだったのかな~と空想を膨らませつつ、ある程度具体的にイメージできるような、丁度良い距離感の展示で私はとても楽しかったです。

そして何より2024年のNHK大河ドラマは「光る君へ」
吉高由里子さん演じる紫式部の物語です。
2024年は宇治に行くまさに絶好の機会といえそうですね✨



もう一つの世界遺産 宇治上神社へ

源氏物語ミュージアムから宇治上神社へは徒歩3分ほど。
緑の豊かな小道を進みます。

途中、”ヒカルゲンジ”という名のツバキを発見できます!


平安時代後期に建てられた本殿と、鎌倉時代に建てられた拝殿は国宝です。
本殿は日本最古の神社建築であり、歴史の古さを感じられます。
平等院に比べると同じ世界遺産なのに空いていますが、両者は歩いて12分ほどなのでぜひ訪れてほしいところです!

帰りは宇治川を眺めながらのんびり歩いて戻ります。


お土産調達 in宇治&京都駅

ここからは、旅の思い出 お土産調達に参ります。

・中村藤吉本店
中村茶のティーバッグと、グリーンティーの粉末を購入。
フィナンシェのような焼菓子「マルトベイク」と、ほうじ茶の生茶ゼリイも。パッケージがかわいい!


・伊藤久右衛門
宇治抹茶のガトーショコラ「宇治のこみち」と、宇治抹茶そば、宇治抹茶カレーを購入。こちらのお店の方が、カレールウなど日常使いできる品が多く、商品のレパートリーは多かったです!

どんな味なのか楽しみです!


・京都駅地下(伊勢丹デパ地下)
京都に来たら買わずには帰れない、そう阿闍梨餅です。
1個単位から買えて、ほんのり温かいものをもらえるので、必ず伊勢丹の地下で買います!


番外編:お昼ごはんは「京都拉麺小路」

京都駅は相変わらずの大混雑なので、今回は長居せず帰ることにしました笑

ただ折角なので京都らーめんだけ味わおうかと「京都拉麺小路」に行きましたが、ここもなかなかの混雑(やはり京都と名の付くらーめん屋さんが人気です)。

京都拉麺小路HPより

結局、明石(兵庫県)のこがね家になりました。
”雑味を旨味に!骨感MAX
熟成濃厚とんこつ京都上陸!!”

旅の締めに強烈な一杯をいただきました👌


2024年はぜひ宇治に!

以上、宇治1泊2日編でした。
2日目は、私はすぐに帰路についてしまいましたが、宇治でスイーツ巡り2日目をしてもいいですし、京都市内観光もできると思います!

今回ご紹介した宇治の観光スポットは全てが徒歩圏内にあるので、天気や体力にあわせて組み合わせることも可能です。

他には、お茶の道を極めるべくお茶室体験や聞き茶体験、抹茶づくり体験など体験にシフトしてもよし。2024年10月2日には宇治市小倉に「ニンテンドーミュージアム」が開館しますので、宇治の楽しみ方はまだまだ無限大です!


”朝ぼらけ 宇治の川霧たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木”
これは冬の宇治川にかかる朝霧をうたった百人一首ですが、今回私が注目した夏の風物詩である鵜飼が過ぎたあとも、宇治は四季折々の自然を楽しめる場所なのです。

宇治での楽しみ方はまだまだ沢山ありそうです‥!
ぜひ宇治でのお気に入りの過ごし方を見つけてくださいね!


それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
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▼鳳凰堂と紅葉の昨年の様子(平等院Instagram)


▼中村藤吉本店Instagram



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