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【デッキリスト】NEXチェンジループ【CS入賞】
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2位入賞リスト
はじめに
この記事を読まれる方は、おそらく2/11の田園補完計画さんの更新(https://supersolenoid.jp/blog-entry-36639.html)を見て「NEXチェンジでループって何?」とリストを覗きに行ったもののよくわからなかったり、あるいは古参の方で「なんか柳生とファタルいる……(察し)」とファタルループ(ザルバループ)を想像したりされたかもしれません。
ここでは、前者の方にこのデッキはどういうデッキかお伝えしつつ、後者の方に「いつもの無茶なファタルデッキとは違うぜ」というところをお見せしたうえで、詳細なデッキ内容やテクニックを語っていこうと思います。
ただ、ちょっと長くなるので最初に結論を書いておきますと、「柳生でマナを立てる・何かを出す・ファタルでそれと柳生を戻す・柳生を出しなおしてマナを立てる」ループです。
しかし、それがこれまでかなり無理だったこと、そして今回結構形に出来た自信があることをお見せしていきます。
しっかりとNEXチェンジであり、ファタルループです。
あと、アドバンスの汎用パーツ+安いカードでほとんど組めます。
1. NEXチェンジとファタルループ
前提として、NEXチェンジとファタルループについて、それぞれ説明していこうと思います。歴史の話なので、わかる方は読み飛ばしていただいて構いません。
さて、それぞれかなり古い部類のデッキになってきました。11年弱NEXデッキを握ってきた僕としては感慨深い限りです。
1.NEXチェンジ
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《ボルシャック・NEX》はたいへん古いカードで、神化編第一弾(2009年、デュエマ7周年)初収録になります。カード名を部分的に参照する初めてのカードであり、後の種族カテゴリルールにも影響を及ぼしたであろう一枚です。
そして非常に遅咲きでした。このカードが成果を挙げたのは、初収録から7年経った2016年のこと、DMGP3rdに突如として現れたNEXミラダンテでした。それからでさえも、今年で7年経ってしまいました。
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当時は4枚使えました。ダンテチェンジダンテ
調整チームであるHeven'sDice様、原一派様が共同制作されたこのデッキは、《時の法皇 ミラダンテ》が収録された革命ファイナル第2章『世界は0だ!!ブラックアウト!!』の発売から僅か2日後のDMGP3rdに持ち込まれ、見事3位入賞を果たしました。
強力な革命チェンジ先を高い確度で、選択して、連続で投げつけられるというこのデッキの優位性は、いまでも健在であると考えています。
しかし、使用者であるイーレ氏曰く、このデッキは弱い・どちらかというと《ボルメテウス・ホワイト・フレア》に何度も助けられた・強かったのは《スクランブル・チェンジ》からの《メガ・マナロック・ドラゴン》だったとのことでした。
急高騰した《凰翔竜機バルキリー・ルピア》に関しては「早く売ったほうがいい」とまでおっしゃったほどです。
当時中学生の僕はDX鬼ドラゴンのかっこよさにデュエマ人生を変えられたNEXバカであり、ようやく見つけた強シナジーをウキウキで使い始めた矢先のこの沙汰は、少し気まずいものでした。
それでも実際、形にはなりませんでした。NEXダンテは様々な革命チェンジの追加によって強化を受けNEXチェンジに名を変えつつも、目立った結果を残さず現在に至ります。
バルピダンテのパッケージは赤白アーマードに就職先を見つけるも、段々と純新弾アーマードに取って代わられつつあります。
2.ファタルループ
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《無限龍ファタル・スパイラル》もたいへん古いカードです。NEXと同じ神化編の最終弾「超極竜vs六体神」に収録されたこのカードは、かなり早い段階で目をつけられました。
それが上記の《黒神龍ザルバ》を使ったループです。
ザルバを出して《ボルバルザーク・エクス》でマナを回復、ファタルで両方戻してまたザルバを出して、またエクスを出してマナを回復、すると元に戻っているのでループします。
この中でザルバのcipが任意回数蓄積するので、相手のライブラリアウトになります。
とはいえこのループはまともにやると18マナ要求になります。とても回ったものではなくて、ファタルを使うループは、《百発人形マグナム》を使うループくらいデッキになりませんでした。エクスの殿堂入りも痛手でした。
僕はこのデッキには特段知見がなく、デュエル・マスターズの歴史上大きな入賞実績も見られないので、ここら辺にしておきます。
というのも、僕とファタルの出会いは地元の友人が大量の引退品とともにくれたものでした。当時コッコNEXコッコバルガライゾウをしていたくらいの僕には、そういった使い方の想定がまるでなく、完全にこのデッキに入れる前提で考えたものでした。
2. NEXチェンジループへ
長くなりましたが、ここからが本題になります。
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4×10+2×2+1×6
竜基盤に《五番龍 レイクポーチャー ParZero》、《チャラ・ルピア》、《フェアリー・ギフト》を加えたうえで、出力先をNEXチェンジセットにし、《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン》とファタルの悪用しやすげなセットも入っています。
これらをすっぽり入れるためにデッキ枚数は50枚、シャッフルは若干面倒です。
まず、柳生について触れておきます。
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フレーバーテキストもいちいちかっこいい男
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こっちも載せる
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こっちも載せる
NEXチェンジ・ファタルループともに、ちらほらこのカードを採用していました。
NEXチェンジでは手札にかさばったバルピを即座に投げつけられる進化元として、ファタルループでは5マナのエクスとして重宝されたものです。直近だと《ブランド<NEXT.Star>》や《ボルシャック・モモキングNEX》と組み合わせて、《王来英雄 モモキングRX》の5枚目以降として使われています。
※ファタルループでの使用に関しては、のんねむ(@utaukasu)さんが最近触れているのでURLを貼らせていただきます。
【即死ループ】13年前のカードが突如活躍!?そんな簡単にループしていいんですか【対戦動画】 - YouTube
※余談ですが、モモキングNEXと柳生が同時にいる時、柳生の隠されし効果・打点追加とパワーアタッカー+4000付与が発動します。
パワードブレイカーを考える時、墓地の火枚数×2000だけではなくパワーアタッカー4000も加算したのち、打点増も考慮してください。最低でも4枚、墓地の火枚数が3以上なら5枚全部割ります。
竜基盤と柳生の相性はもちろんのこと、このふたつとNEXチェンジ、ファタルループの相性も抜群です。
そして実は、使ってしまったダンテを柳生→ファタルと乗せて回収するなど、NEXチェンジとファタルループの相性も若干はあります。
そこでやってみたのが今回のリストです。
チャラ2体を揃えるなりブーストするなりして、場合によっては4マナからループ始動することが可能、かつダンテとラフルルをループ開始までの時間稼ぎとしても使えます。
コンセプトの散乱に見えますが、両コンセプトにとって無駄なカードは入れていないつもりです。「ループのためにNEXチェンジに関係ないカードを入れない」は構築の信条としました。シャコやアレフは拒んでいこうと思います。
より明瞭に言語化されているものとして、ZweiLanceさん(@Zweilance)のアンチトリガー理論、♦ドラ焼きさん(@Dora_A_ST)とセキボンさん(@sekibon281)のアンチアンチトリガー理論のURLをそれぞれ貼らせていただきます。実質同じことが真逆の言い方になるの、強者たちって感じがして好き。
【デュエマ】トリガー全抜きが最強、ZweiLanceのフルパワー理論 (youtube.com)
【デュエマ】トリガーは自然に入れるのが最強、デュエバサのデュエルマスターズ受け札理論 - YouTube
ここからはループの証明をしつつ、登場する各カードのNEXチェンジにとっての役割も追って解説していこうと思います。
3. ループの基礎
冒頭にあるとおりですが、実際には柳生を2体使う以下のようなループが基盤になっています。
【初期盤面】
・バトルゾーンにチャラ2体、柳生1体
・マナゾーンに自然1・水1・光1・火2、すべてドラゴン
※合計4マナからでもループは開始できる
・手札にファタル、闇なしのコスト8以下のドラゴン(A)
※このデッキのドラゴンはすべてAにあたる
【蓄積させようとしているもの】
Aのcip
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①Aを出す
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②残り1マナで柳生を出してマナをアンタップする
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③柳生×2、Aをファタルに進化してすべて手札に戻す(この際バウンスが余るので、相手のクリーチャーもすべて手札に戻す)
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④柳生を出しなおしてマナをアンタップすると、初期盤面に戻っている
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以降、このループでAのcipを使いまわすことを「Aを挟む」ということにします。(柳生と柳生の間に挟んでいるからです)
ところでこのループの③で、Aはファタルの進化元にせずバトルゾーンに残してやることも出来ます。これだとcipの使い回しは出来ませんが、ループ前後でバトルゾーンにクリーチャーが1体増えています。これを「Aを残す」ということにします。
さらに、ここで③のAを出すタイミングで何も出さず、どころか元々バトルゾーンにいたクリーチャー1体を進化元・柳生2体分のバウンスでファタルごと手札に戻すことも出来ます。これを「巻き込む」ということにします。(相手クリーチャーも巻き込んですべて戻しましょう。EXライフ等も繰り返しバウンスするので無効化できます)
それぞれただの動詞なので、わかりやすいように毎度太字にします。
ちなみに上記のAは、上では闇なしのコスト8以下のドラゴンとしましたが、別に「闇なしのコスト4以下のドラゴンクリーチャーではないカード」でも大丈夫です。呪文を挟んだり、フィールドやタマシードを残したりすることも出来ます。
ここで重要なのは、挟む・残す・巻き込むどれにせよ、マナを実質的に使わず、何度でも、メインフェイズの任意のタイミングで行えることです。
以上の前提を踏まえて、まずはバルピを挟んで他のループパーツをすべて回収していきます。
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ちなみにカツキングやポーチャーを回してもOK
柳生もバルピも、NEXチェンジのパーツとして革命チェンジで手札に戻り、かさばっていくカードです。
この2枚を序中盤はNEXチェンジに使いつつ、終盤からループパーツとして使ったり、その初期盤面を作るために使ったりします。
NEXチェンジの欠点のひとつとして、相手によっては革命チェンジ1回だとそこまでの決定力がないことも挙げられるのですが、このデッキは革命チェンジをあくまで時間稼ぎとして使いつつループに突入する「殴るループデッキ」の性質も持っています。
4. ループ解説A
……自分の山札が相手より多く、特に踏み倒しもされないと思われる場合(お清めで調整できる場合も含む)
《メガ・マナロック・ドラゴン》をサーチして挟みます。相手のマナを全てフリーズできるので、これを毎ターンやってターンを返すと、相手は毎ターン1マナしか使えないので大体何もできず、互いに引いていってライブラリアウトで勝ちます。①はこれで終わりです。
ただ、墓地利用や何かしらの軽減があったり、1マナで強いカードを使われたり、初期盤面を作るまでに使った踏み倒しをガイアッシュで咎められることがあります。
そもそもかなり山を掘ることが出来るデッキなので、50枚デッキであってなお山枚数で負けることがしばしばあります。
そういう場合はBのループに入ります。それでもフィニッシュはこちらと同じマナロックループ+αです。
5. ループ解説B
……Aで勝てない場合
①パーツの用意
盤面の巻き込みとバルピの挟みで、(再度すべて正式名称で書きます)
《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》
《最終龍覇 ロージア》
《闘争類喧嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》×2
《メガ・マナロック・ドラゴン》
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来からくる、だからミラクル」》
《時の法皇 ミラダンテXII》
《ボルシャック・NEX/スーパー・スパーク》×3
以上を手札にそろえます。
NEXは1枚《フェアリー・ギフト》で代替しても大丈夫です。墓地・マナ・盾落ちはのちのちケアします。
さらに、マナゾーンにも1枚カツキングが必要です。基本的に色基盤として落ちるのですが、ない場合はポーチャーを挟んでボトムを操作して、⑤と⑥で挟むことになるお清めで落とします。
このテクニックは、BO3において、お清めのランダムブーストでデッキ内容がばれないようにマナ落ちを操作する時にも使えます。ラフルルの2枚目やギフトを隠したり、各カードの4枚目の有無を誤魔化したりするのがおすすめです。
②チャラ用意
NEXを挟み、チャラを揃えます。(割と2体で十分、でもあるに越したことない)(もろもろ出し過ぎると1マナVTを喰らう可能性があります!!!)
③墓地・マナ・盾落ちケア
墓地落ちケアは、サーチしたお清めを挟んで必要パーツを墓地から山札に戻してから、バルピを挟んで回収してやってください。ただし、スパーク2枚(orギフト1枚+スパーク1枚)は墓地にあっても大丈夫です。墓地にチャラがあったなら、それも戻したうえで改めてNEXを挟み、チャラを揃えてやってください。
「なら②のNEXチャラはここでやればいいじゃん」と一瞬なるかもしれませんが、お清めで非ドラゴンのチャラがマナに落ちるとほとんど回収できないので注意してください。(ステゴロが殴るかバスターが殴りこむかしかないです)
マナ落ちケアは、ロージアwith《始原塊 ジュダイナ》を残して、マナからもドラゴンを出せるので、挟んでやれば回収できます。
最後に盾落ちケアですが、完全には出来ません。
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ゼニスザーク喰らっても手札+1、色も優秀
とはいえ大体ヴォゲンム止めるためにダンテチェンジする
《若き日の族長 ヘンザ》を残したのち、巻き込む際にその置換効果でシールドを2枚回収します。これで盾落ちをケアするので、シールドが割られない場合は1余ります。それで決算が出た時はループを部分的にやることになります。
このように、このデッキの回収はファタルを使った基礎ループがなければ滑らかに行えないので、チューンの際にファタルを減らすと少し困るかもしれません。
とはいえ、マナに置かざるを得ない時もあります。その時はロージアwithジュダイナ→ファタル→柳生といったルートをたどることもあります。
④ロック
マナロ、ラフルルをそれぞれ挟み、マナと呪文をロックします。
⑤山形成1・墓地づくり
ここから、ループでおなじみ「減らない山札」を作っていきます。
まずダンテを挟んでcipからスパーク2枚(orギフト1枚手打ち挟み+スパーク1枚)を打ち、山札が3枚になるまでドローします。
スパークを手打ちで挟めるマナならそうしても大丈夫です。ただ、クリーチャーを挟むほうがループ説明として一貫してやりやすい場合、そうしてみてください。
次にお清めを対象なしで挟みます。
こうしてできた墓地はスパーク2枚+お清め1枚(orギフト1枚+スパーク1枚+お清め1枚)となっていますが、それぞれループ前からの墓地落ちの都合で最初から墓地にあったなら、③のケアで回収して挟んだりしなくても大丈夫です。墓地にあればOKです。
⑥山形成2・お清め
2発目のお清めを挟み、上記のスパーク2枚+お清め1枚(orギフト1枚+スパーク1枚+お清め1枚)を山札に戻します。
これで山札はスパーク2枚+お清め1枚(orギフト1枚+スパーク1枚+お清め1枚)+不明1枚となっています。
⑦山形成3、かつダンテロック
ちょっとここから複雑な同時並行になります。
まずロージアwith《邪帝斧 ボアロアックス》を残しますが、ボアロのcipは使いません。
ここで基礎ループから外れます。ロージアにファタルを乗せて、ファタルwithボアロを作ります。
このとき、ファタルの能力を使わない選択をするので、取り返しがつかなくなることがあります。ループにミスがないか、ロックや山形成1・2を忘れていないか、予めしっかりと確認してください。(とはいえファタルや柳生の予備があれば、柳生を出してすべて巻き込んで解決出来ます)
続いて、ファタルで攻撃しながらダンテの革命チェンジを宣言します。
ダンテのcipで召喚ロックがかかるのは一旦おいて、手札からスパークを打ちます。これによってダンテのドローをキャンセルし、デッキ枚数を減らさないようにしています。
さらに、ボアロアックスの攻撃時能力でカツキングを出し、山札を見て、先ほどお清めで戻したお清めを回収し、山順を上からスパーク・スパーク・不明(orギフト・スパーク・不明)に並べ替えます。
最後に、カツキングの能力でダンテを手札に戻します。これでアタックキャンセルになります。
これによって、山順を形成しつつ、ダンテロックをかけつつ、ダンテのドローと攻撃をそれぞれ呪文とバウンスでキャンセルしつつ、次に使うお清めを回収しています。
これでターンを返して、次のターンから最後のループ証明を行います。マナロ・ラフルル・ダンテでロックしているので、侵略ZERO以外は大体大丈夫です。ガイアッシュは召喚なので咎めています。
⑧最後のループ証明、初期盤面の提示
トップからスパーク(orギフト)を引いて、カツキングをチャージして柳生を出し、初期盤面を相手に提示します。
【初期盤面】
・バトルゾーンに十分数のチャラ、カツキング1体、柳生
・マナゾーンに自然1・水1・光1・火2、すべてドラゴン(アンタップ済)
・手札にカツキング、ロージア、お清め、マナロ、ラフルル、ダンテ、スパーク(orギフト)、柳生、ファタル
・山札は上からスパーク・不明
・墓地にお清め・スパーク
これは基礎ループの初期盤面にもなっています。
【目的】
毎ターン相手にマナロ・ラブ・ダンテロックをかけながら、自分は山札を減らさないで相手にドローだけのターンを返し続けることが出来る=多くの場合、実質的なエクストラウィン
このように不完全もしくは過剰重複気味なロックになるのは、このデッキがあくまでNEXチェンジだからです。NEXチェンジのパーツでロックを行った結果、確定勝利には出来ず、それでも最大限やるとこのように過剰重複気味になります。そこに注意して、以下お読みください。
⑨ロック
いったんカツキングを巻き込んでから、④同様にマナロとラフルルを挟んでロックします。
⑩山形成1
最初に引いたスパーク(orギフト)を挟み、お清めを挟みます。ここでマナゾーンに落ちたスパークは、ロージアwithジュダイナを残すことでマナゾーンからNEXとして残したのち、ロージアとNEXを巻き込みましょう。
⑪山形成2・ダンテロック
ここはもう⑦と同じです。ただし、ロージアにファタルを乗せる前の確認事項にNEXのマナ回収も追加されているので注意してください。
⑫最終盤面(=初期盤面)の提示
これでターンが返ってきたなら、アンタップ・ドローののち最初に巻き込んでおいたカツキングをチャージして柳生を出すと、⑧の初期盤面に戻っています。これでループの証明が完了します。
補足:山形成の際、山が3枚になるまで引きますが、かわりに4枚までとしてもループは成立します。これをすると、何かしらのミス(NEXの回収し忘れなど)でカツキングを使って山順を再形成する必要が出た時、山が1枚減る問題をカバーできたりします。
6. もう殴れよって話
実際、大体マナロラブダンテしたうえで残しで大量展開したら殴って勝てます。特に青黒コンプレックスにはそうしないと、コンプレックスが離れないので負けてしまいます。(コンプレックスをスパークで返した後など、盾がなければザウルピオを立ててカバーできたりもします。とはいえ初見でもシャッフ宣言5をされるので、殴られたら終わりで滅多にやりません)
ただ、白単カウンターのようなデッキに屈したくないという気持ちと、構築で結果的に出来てしまうならループロックしてしまったほうがいいという理屈からこのようにしています。
7. 初期盤面に入る技術【チャラの構え方】
しばしばループデッキの解説に「初期盤面に入る技術」について説明が少ないので、書くようにしてみようと思います。
ただし、手札にためて一気に投げる準備をしたり、次のターンループに入れるように盤面を作ってダンテやラブやヘンザでロックをかけたりといった対面を見るプレイとは別の、「このデッキを使う側だけで完結するパズル」、すなわちソリティア部分の解き方について解説していきます。
A.チャラ・柳生
コスト軽減クリーチャーは、多くそれが出た次のターン以降に効果を発揮するものですが、それを無料で出したターン中に発揮させるための基礎の動きになります。
B.チャラ・チャラ・柳生
あくまで上振れムーブです。火・光マナが豊富ならこういうことも出来ます。
C.(チャラがいて5マナから)NEXからチャラ・柳生
チャラが最初からいて5マナからできるアクションになります。例えば、NEXダンテした次のターンに単色チャージ出来れば動きます。
これでファタルまで行くのは要求値が高くなりますが、バルピを乗せてファタルをサーチ・ファタルを乗せてダンテを戻す・ファタルをダンテにチェンジ、と動くことも出来ます。
これで普通に殴り勝つのも、ターンを返してもらって次のターンからループを始めるのも視野に入ります。
D.(チャラがいて4マナから)チャラ・ポーチャー・柳生
上振れムーブ2になります。ポーチャーと柳生がそれぞれ1マナになるので、ループ用の続きになるカードを回収したうえでマナをすべて立てられます。
8. 初期盤面に入る技術【チャラが構えたのち】
A.1欠損の解決
(チャラ2、4マナ、手札にバルピ+ファタル、場に柳生)バルピon柳生で柳生サーチ・柳生・ファタルで全回収・柳生
柳生1枚欠損を2枚にして初期盤面にするのは基本として覚えておきたい技術です。
また、同様にチャラ2、4マナ、場に柳生、手札にバルピ+柳生でも、サーチ先をファタルにすることで同様の動きが出来ます。
B.チャラ2は4マナからでも偉い
(チャラ2、4マナ、手札にNEX+柳生orファタルから)NEXバルピでファタルor柳生サーチ・柳生・ファタルで回収・柳生・あとはA. 1欠損の解決へ
チャラが2体いれば4マナと手札2枚から初期盤面に入れます。(ただし基礎ループと比較して1マナ欠損のため、栄光やお清めをサーチして使う必要がある)
また、盤面にアーマード・ドラゴンがあればそれをバルピの進化元にして同様に回せるので、例えばチャラ2+フレアがあれば、手札が前のターンのチェンジで帰ってきた柳生バルピでも初期盤面に入れます。
重要なのは、盤面にチャラが2体もいれば手札が2枚でもループに入るということです。
C.カツキングでだぼつかせる
(チャラ2、6マナ、場に柳生、マナにファタル、手札にバルピ)バルピon柳生でカツキングサーチ・カツキングでバルピon柳生回収・柳生・バルピon柳生でカツキングサーチ(最初に戻っている)
これは先述したロージアwithジュダイナからマナのファタルを釣ってくる際にもよく使うルートで、かつ次項の【特殊なやりかた】にも関係するので、そちらを先に読んでいただいたほうがよいです。
上記のやり方でカツキングの回収を増やし、柳生やバルピを余らせることによって、バルピでロージアを回収したあとも柳生を出してロージア・ファタルで回収・柳生とつながるようにすることが出来ます。
D.ポーチャーチャレンジ
ポーチャーが最低1マナなので、ループに入るのが難しいタイミングで使って2枚パーツを揃える賭けに走ることがあります。
強く伝えたいのは、これが出来ることよりも、これをやる前に「本当にこうしなければならないのか」をしっかり確認して欲しいことです。
9. 【必見】初期盤面に入る技術【特殊なやり方】
かなり便利で気づきにくいと思われる疑似ループなので必見です。
前提:場にチャラ・柳生、マナがすべて立っていて火3光1水1自然1があり、手札にカツキング・バルピ(カツキングと柳生は手札に余分にあればあるだけよい)
①カツキングを出して、cipでめくる
②以下のように分岐する。
・めくった中にチャラがある……柳生を戻して、チャラ・柳生の順で出しなおして(※マナ色注意!)、柳生をバルピにしてファタルをサーチ、ファタルですべて戻して柳生を出しなおすと、チャラ2・柳生・バルピ・ファタルの形になっている。
・めくった中にカツキングがある……柳生を戻して出しなおして、カツキングを出す(①に戻っている)
・めくった中に柳生がある……カツキングを戻して柳生を出し、カツキングを出しなおす(①に戻っている)
・めくった中に上記のどれもない……柳生の予備があればカツキングを、カツキングの予備があれば柳生を戻し、柳生を出してカツキングを出す(①に戻っている)
できなければ、出来る限りバルピ2体などでラフルルダンテのリーサルを作る。
派生①……バルピはNEXからのバルピで代用しても大丈夫です。
派生②……バルピがファタルでも、チャラ2、アンタップマナ6、柳生の盤面においてカツキングで柳生回収・柳生・ファタル・柳生とループしてパーツを集めることができます。このループは4マナで完結しています。
派生③……カツキングが柳生でも、初期盤面の柳生にバルピ乗せしてカツキングサーチ・柳生・カツキングで上記の疑似ループをしながら、チャラにたどり着いたらバルピon柳生を戻し、柳生・バルピでファタルサーチ・ファタルで全回収・柳生とつなげることができます。
派生④……マナにファタルが落ちているときは、バルピがロージアになっても大丈夫です。ジュダイナを付けてマナからファタルを召喚して全回収し、派生②と同じループに入ることができます。ただし、水マナがシビアになります。カツキングマナ置きが非常に重要です。
この方法のいいところは、ブースト→ポーチャーとつなげた次のターン、チャージ前5マナから多色龍チャージ→チャラ→柳生と始められるところです。
多色チャージが許されるありがたさは使えば使うだけ身に沁みます。
10. 各カード解説
ここではNEXチェンジにおける各カードの役割を説明していきます。そのうえで、ほとんどのカードがループパーツにもなっています。
《チャラ・ルピア》
メンデルスゾーンも栄光も強いのですが、1ターンに2体ドラゴンを出せば実質4ブーストのチャラ・ルピアさんには敵わないため最強です。3ターン目の上振れダンテorバスターがあるのも強力な点で、もちろんポーチャーにつなげるのも強力です。
他にも、コッコ・ルピアと違いドルマゲドンでついでに焼かれない点、軽減の下限が1なので柳生が1で出る点、5マナでチャラバルピと乗せて革命チェンジしに行ける点、なんなら5マナのドラゴンを出す時はついでにチョイと付けてやれる点が強力です。(こうやっていつでもついでに出せるので、「除去を避けて出し渋る」プレイも取りやすくなりました)(チャラよりブースト優先で、チャラは中盤以降出すカードくらいに思ってもいいかもしれません)
《メンデルスゾーン》
このデッキを40枚で使っていた時期は不採用でした。でも問答無用で強いです。特にこのデッキは多色事故で困るので、4ターン目6マナ要求のときに5ターン目以外すべて多色を置いても許されるのは最高です。4ターン目5マナ要求ならずっと多色で大丈夫。もちろん、上振れれば3ターンでダンテやバスターが走ります。
《ボルシャック・栄光・ルピア》
バルピの進化元になる点、4ターン目にバルピを乗せる(=5マナ要求)なら自身が出る3ターン目以外単色マナを要求しない点が強力です。
《闘争類喧嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》
一応の初動です。逆に、このカードが初動たりうるように、すなわち4ターン目の5マナが強いように、5マナ帯をしっかりとってあります。
また、先述のループには毎ターン相手にもお清めを打つループがあります。山順形成の際、スパークとスパークの間にお清めを挿して使うだけで、打たないループをしている途中からでも突入できます。アバク墓地ソの《樹食の超人》→《暴走龍 5000GT》のケアなどに使ってください。
《フェアリー・ギフト》
初動かつ上振れカードであるのみならず、緑単色が非常に強力です。栄光メンデルのためにマナ置きする勇気が必要です。
初動5種の総括として、「どれか1枚で4ターン目5、6マナに到達でき、何かしらの動きを取れる」という長所があります。竜基盤デッキは初動2枚を要求することが多くありますが、このデッキなら1枚から十分に走ることが出来ます。
《ボルシャック・NEX/スーパー・スパーク》
NEXチェンジの顔であり、受け札を兼ねます。バルピを乗せてダンテで戻してから、ダンテのcipでスパークとして打つことも出来るようになりました。
それと、面の取り合いで手からスパークを打つのもかなり強力です。
《最終龍覇 ロージア》
面処理、チェンジ元、ボアロカツキングによるリソース回収+面処理など強力で、受け札も兼ねます。また、バルピ・NEX・ロージアの3択だと、かなりのメタをどれかで貫通出来る点も強力です。
《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン》
最強カードなので4枚買ってください。柳生バルピはもちろんのこと、何か出してから柳生を出すとノーコストになります。NEXバルピで何かサーチ→柳生→サーチしたカードを使うといった動きも可能です。シンプルに多色濁りをケアすることにも使えます。
そして、NEXがいるときの打点追加とパワーアタッカー付与もこのデッキでは使うことが出来ます。チャラ柳生柳生NEXバルピonチャラ、ダンテ5点!(VTはめっぽうきついので頭数に気を付ける必要があります)
《凰翔竜機バルキリー・ルピア》
NEXチェンジの顔その2。かさばってマナに置くこともあれば、チャラや柳生ですぐに出しなおされることもあります。
最強カードですが、若干嫌なことがあって、マーダンロウで使われてジャブラッドをサーチされます。
それと全く別の話ですが、赤白アーマードのバルピは僕的には弱くて、場に残って強いアークゼオス族や鳥を進化的元にバルピを使わなければ捲れない対面を重く見なければならない時点で、その環境は赤白アーマードを使うのに適さないという所感です。
《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》
受け札であり除去札であり色基盤でありチェンジ元なので、無論入ります。ロージアとのパッケージが非常に強力です。
ちなみに柳生を絡めると、ダンテを使った次のターン、戻ったバルピでカツキングをサーチしてすぐに出し、ダンテを回収してバルピからチェンジするような動きも出来ます。
《五番龍 レイクポーチャー ParZero》
基本マジックは不利ですが、ポーチャーが間に合うとほぼ確実に1ターンもらえるのは強力です。これをラフルルにしたり、VTを投げられても出したりして、このデッキがゲームをしやすいターンに持っていきながらリソースを回収してくれます。
そうでなくとも、ポーチャーでラフルルかダンテを回収して、次のターンにNEXバルピから欠けているチェンジ先を持ってくればダンテラフルルになるのが強力です。チャラ2体で1コストになるのもかなりのものです。
また、アドバンス恒例カツキングチェンジの的にならない点でも強力です。例えば、出来るだけバトルゾーンにクリーチャーを出さずにポーチャーだけを出して手札を整え、次のターンはカツキングでポーチャーを回収しながらカツキング自身はゾージア等に自爆特攻してまたポーチャーを出す、整った手札でループやダンテラブを走らせるというプレイもあります。
《メガ・マナロック・ドラゴン》
対面によって価値が変わる、そのため人によって評価の分かれるカードですが、NEXチェンジの6マナ域としてはかねてより有用かつ、単色火マナとしても優秀です。柳生とバルピを絡めてサーチ即出しもあります。
《時の法皇 ミラダンテXII》
言うまでもない最強コンセプトカードです。大体のデッキが厳しい目に遭いますが、特にメクレイドやアビスラッシュは召喚だったりと、いま非常にキツイというデッキも多いです。ファイナル革命はマーダンにパクられないのがえらい。
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来からくる、だからミラクル」》
現在とても通りのいいカードです。フィオナに投げつけ続けていれば勝ちます。ただ、ゼキアとレレディで立ち回られるのでマナ域に気を付ける必要があります。
《輝く革命 ボルシャック・フレア》
地上戦最強です。特に、今は減っていますが対モルネク最強カードです。あのデッキは除去がバトルなので、《ボルシャック・決闘・ドラゴン》でもなければなかなか離れず、カツキングで戻されてもカツキングを踏みながら戻ってきます。
《爆炎龍覇 モルトSAGA》で《爆銀王剣 バトガイ銀河》素出しから《地封龍 ギャイア》を出される場合に備えてスパークやステゴロを、《禁断竜王 Vol-Val-8》を出される場合に備えてロージア(レッドゾーン・バスターになるため)を用意しておくのがおすすめです。
また、バルピが乗る点も終盤強力です。
《若き日の族長 ヘンザ》
ケア付きのフィニッシュに走れます。また、盾にダンテがあるときは、ヘンザで突っ込んで除去によって盾からミラダンテを取りに行くプレイもあります。
ループ直前のターン、盤面を取られないように投げておくのも有用です。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》
やけっぱちリーサル専用カードです。つよい。
ただし、このデッキはサーチが出来る都合、ダンテのファイナル革命との競合に気を付けねばならない機会が多くなります。
《無限龍ファタル・スパイラル》
コンセプトカードのひとつであり、革命チェンジ先の再利用やそれを咎めるメタクリのバウンスに有用です。決して、ループでしか使わない腐るカードではありません。また、相手にカツキングダンテをされないように場のクリーチャーをいったん撤収する使い方もあります。
それとほんの時々ですが、ポーチャーに乗せてジャストダイバーになります。
《邪帝斧 デッドアックス/真なる邪悪 ザ=デッドマン》
《覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイオウバーン》
《銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ》
《始原塊 ジュダイナ/古代王 ザウルピオ》
《邪帝斧 ボアロアックス/邪帝遺跡ボアロパゴス/我臥牙 ヴェロキボアロス》
《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター/蒼き覚醒 ドギラゴンX》
アドバンス最強セットです。
《13番目の計画/サファイア・ミスティ》
急募・こいつ出して勝つ方法(超次元呪文も姫様宣言プリンプリンもNEXチェンジにとってノイズすぎるのでボツにしました)
それはそれとして、このデッキにメンデルスゾーンとポーチャーが入るようにしてくれたカードです。以前はメンデルスゾーンなし・ポーチャー1・NEXロージアステゴロそれぞれ3だったのですが、ポーチャーを取りたくて山枚数を増やしたところ確率的にもよりよさそうな山ができました。(初動ドロー率は先2:90.2%→93.0%、後2:93.6%→95.7%、ただしギフト含む)
11. 候補カード
《ボルシャック・ヴォルジャアク》
次のターン走るなりループに入るなり出来るので対処を強要できます。しかし4ターン目になんの保証もなく2点走って死にたくないので現在不採用です。感情としては、かなり採りたい。
《革命聖龍 ウルトラスター》
盾回収という意味では、ヴォルジャアクと近い役割のカードです。白単色が弱く、他の役割を担えないので不採用です。
《百族の長 プチョヘンザ》
純粋にNEXチェンジのピン投カードとして強く、色も優秀です。特に、柳生の隠されし効果・パワーアタッカー付与が革命チェンジ後のプチョヘンザにも有効なので、16500未満のクリーチャーをマナゾーンに送れます。
ただ、このデッキはあまりマナが伸びない・伸ばさないことが多いので現在不採用です。(一番採用を迷うカード)
《オリオティス・ジャッジ》
なにがしかループに使えそうで、特にここをファタルの代用に出来れば受け札兼ループパーツとして強いのですが、思いつかないので不採用です。ドラゴンじゃないし、マナ調整出来ないというか、そのマナ調整の方法にファタルが絡んでくる……。(あとファタル強い)
《龍素記号 Xf クローチェ・フォーコ》
デッキ回復札として山形成をお清めより楽にできますが、NEXチェンジでの普段使いが弱く、青単色も厳しく、最低限の初動を兼ねるお清めのほうが強いので不採用です。
ただ、複数回投げつける墓地ケアが重要になってくると、カツキングを絡めて使うかもしれません。
《メヂカラ・コバルト・カイザー/アイド・ワイズ・シャッター》
ヘンザと一緒に並べると強い盤面を作れる受け札です。色がきついので不採用です。
《龍装の調べ 初不/ホーリー・スパーク》
強力な受け札であり、上面も強力で、上記ループのスパークとしても使えます。さらに、単色もありがたいです。ただ、NEXチェンジのカードとして弱いので不採用です。
《大長老 ウェイヨウ》
マナゾーンにカードが置かれると自分のクリーチャーをアンタッチャブルに出来る革命チェンジ札で、栄光からもチェンジ出来ます。出た時に墓地の多色をすべてマナゾーンに置けるので、能力が自己完結していて、革命チェンジで戻ったスパーク(NEX)をミラダンテから打った次のターンにアンタッチャブルを作ったりできます。下記のドラグ・スザークとも好相性です。ただ、デッキ全体がそこまで能動的に墓地を作らないので不採用です。
《流星のガイアッシュ・カイザー》
青緑で強く、バルピで見せつけることが出来、相手の踏み倒しのあと即座にチェンジ元にもなるカードですが、他にもっと使いたいカードがあるので今のところ不採用です。
《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》+《ツタンメカーネン》
山形成を応用して無限に使い、ツタンメカーネンループが出来ます。ドロソ+展開にもなるのが強いのですが、青黒多色が弱くそもそもNEXチェンジで強くないため不採用です。
《蒼神龍ヴェール・バビロニア》+《龍芭扇 ファンパイ》
マナロと入れ替えになります。サガループで用いられた山整列をぶつけて、上記ループのダンテにチェンジするファタルの下にロージアwithファンパイを装備するなどして、相手にダンテラブ下で使えるカードを引けない証明をすることができます。相手にお清めを打ち続けるループ+山整列などで相手のラッキーナンバーを打ち続けて、どうしてもだめなカードを止めたりも出来ます。
赤単色1と青単色1の交換なら色バランスもよく、コスト5の良好な選択肢にもなり、なによりゴネ不可能な証明が出来て強力です。しかし、ダンテのチェンジ元兼ドローソースとして置いて強いかどうかは疑念の余地があり、ドラグハートの枠も厳しいので不採用です。まなろつよい。
《十八番龍 エターナルグリーン ParLife》
ロックをかけたうえで残しで展開して、ターンを返してターンを返してもらうと勝てます。緑単色も強いです。でも、フィニッシュにしか使えないカードなので不採用です。
《無敵王剣 ギガハート/最強熱血 オウギンガ》
ロージアwithデッドアックスにガイラオウ・オウギンガ・でかいやつ(特にガイギンガ)で即時リーサル能力を付けてくれる最強カードです。枠なさすぎ……しかしロージアを面処理+次ターン打点生成として割り切っているので不採用です。
とはいえ、ロージアwithデッドアックスで作った盤面はロージアwithデッドアックスで消し飛ばされるので、デッドアックスを入れるならここまで入れたほうがいいかもしれません。枠を争うなら実はガイハートかなと考えています。(ロージアからダンテにチェンジする動きは割り切ることになります)
《百獣槍 ジャベレオン/百獣聖堂 レオサイユ/頂天聖 レオザワルド》
レオサイユが盾回収も出来て偉い。
《真理銃 エビデンス/龍素王 Q.E.D.》
ロージアも挟んでよしになる。なんかなにつけても駄目そうな時につけて最低限リソースを稼いでもよし。
《真聖教会 エンドレス・ヘブン/真・天命王 ネバーエンド》
つよい。
《将龍剣 ガイアール/猛烈将龍 ガイバーン》
ロージアのパワーラインが信じられないので不採用です。マジックの小型は倒せますが、1体処理してもコルフレをからめて突破されてしまいます。
《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》
使いたかった! NEXバルピバスター回収で一気に閣ループ出来るループ二本搭載デッキにしたかった! 閣と裁定返して!!!
《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム/五邪王 ニガ=ヴェルムート》
マナ回収も裏面のクリーチャーも強い。あと色問題解消してくれて偉すぎ。
12. 各対面について
正直、僕には有利不利の結論付けが出来ないので、所感と立ち回りだけ書いていきます。少なくとも、今回の入賞は対面マジックの動作不順と、マジックを意識したデッキに対してラフルル・ダンテ・ループが有効であったためであると思われます。ミッドレンジにめっぽう強い。
・フィオナアカシック
ラフルルを投げ続けることが出来るのでかなり優位に立てます。ただしレレディとオルゼキアで立ち回られるので、2体のラフルルを使い果たしたあとの最後の1点はバスターで打点を作ってお祈りになったりする点だけ注意が必要です。栄光やチャラを合計2枚用意して過剰打点の準備をしておくとよいです。
ただ、もし柳生が絡むなら、お清めで墓地のラフルルを戻してからバルピで回収できることもあります。
・天門
フィオナアカシックと同様の理由から優位に立てますが、その際スイトンだけは注意が必要です。ST+でなくとも、チャラ栄光を上からタップで取りにくるのが非常に厄介です。特にラフルルラブ2回目のターン、横に立っている栄光やチャラで最後の盾を小突きたくなりますが、スイトンをすかしたいので待つのがおすすめです。
展開された場合は、ゲンムエンペラー、エモーショナル・ハードコア、ペルフェクトなど、致命的なカードが多いのでもろもろ不可能になります。
先手で動きが早ければ、ポーチャーからループパーツを探して殴らずに勝つのも方策の一つです。
・バイク
先手が走って勝ちくらいしかわかりません。柳生がトリッパーを誤魔化せるのは便利です。ただ、テスタロッサを投げつけられたり、レッドゾーンのパワー最大破壊でジャストダイバーのポーチャーを取られてと突破されたりと、厳しい事態が多くあります。不利です。
・モルネク
4ターン目をもらえずに走られたら終わりですが、フレアが特攻カードです。ただし、先述したようにギャイアVol-Val8をケアする準備は必要です。
また、この対面では盾確認が非常に重要で、最終的に禁断解放まで行って盾から返せるかどうかを確認したうえで、返せるならボルドギ革命の絆ケアはフレアだけに任せて殴り、返せないならポーチャーでループパーツをそろえに行ってもよいです。
ただし禁断除去はギャイアでケアされうるので、すぐ殴らないなら次のターン負けだからギャイア待ちは出来ないよと主張するためにカツキングを構えておきたいです。
・マジック
後手は無理です。ただし、こちらの最速or相手の動きの濁りでポーチャーを立てるなりラフルルを投げるなり出来たらゲームになります。
・4cモルト
前提としてラブ>ダンテで、かといってラブを投げただけでは止まりません。NEXチェンジとして動くとあまりうまくいきません。かつ、ダンテを引かれるとほとんど動けなくなります。
これらを意識して、盤面に殴り先を残さないようにポーチャーのジャストダイバーやカツキングのセルフバウンスで立ち回ればループで勝ちに行けます。
また、序中盤や相手の手札が細くなっているタイミングのフレアがゲームを伸ばしてくれることもあります。これをバルピの進化元としてループに入るプランもあります。
・デイガマゲ
3ターン全ハンデスさえされなければ、ミラダンテを投げつけてかなり有利に立ち回れます。ただし、《D2V3 禁断のレッドトロン/フォビドゥン・ハンド》が両面とも盤面を咎めてくるので、ブースト優先にしてください。
また、半端に詰めてくれるならハンデスをされてもループに入れます。アルモモがスパークに刺さらないこと、最初のクリーチャーのタップインをチャラや柳生で誤魔化せる点も重要です。
・黒単アビス
ダンテがかなり強めに刺さります。ただ、ダンテ自身とNEXバルピがプルーフで死ぬので、柳生バルピやチャラバルピやカツキングから走って、ダンテを犠牲に1ターンもらうのがおすすめです。コストを支払わない秩序でチャラを封じられたくないので、プルーフで破壊されるのはかえってありがたい場面も多くなります。
また、先手で早ければヘンザを投げつけて除去耐性で手札補充し、次のターンミラダンテを投げながらスパークを打ってブロッカーを貫通するといったプランもあります。
・青黒魔道具
ヘンザを投げつけてゼニスザークを受けたり、ダンテを投げつけてヴォゲンムを止めたりします。ただ、盾から秩序なり魔導具呪文なりを使われて墓地の魔導具を増やされます。流石に不利です。
・青黒コンプレックス
ダンテ・ポーチャーが便利ですが、早期にコンプレックスが着地するかどうかで全く話が違います。また、同期がファタルを誘導してチャラを戻すので少しループが困難になります。おそらく不利です。
・白単カウンター
ゾージアのターンに対してポーチャーを立てたり、ラブで初動を阻害したりしながらループパーツを揃えます。ペルフェクトを立てられると非常に厳しくなってきます。
・黒緑アビス
ミラダンテが刺さること、殴り先を作らないことが重要です。
・アナカラージャオウガ
ポーチャーがずっと強いです。ただ、ポーチャーでジャオウガを止めるということは盤面と増やしたはずのハンドだけ取られて盾ぶんの手札をもらえずターンを返されるということなので、あまり助かっていません。
どちらかというとスパークで盤面を横向けて取りに行くプレイのほうがやります。
正直最近いないのでわかりません……。
・アポロ
無理があろうと思われます。
栄光を立てておいて、盾からロージアwithボアロからカツキングを立てて、レッドゾーン・バスターやボアロの踏み倒しこみでカウンターリーサルをする可能性は一応あります。
ただ、基本的に割り切り対面なので、アポロを警戒して先行初手のバスターを無理に握りこむことはないかなと思います。
・雑多なデッキに対するマジレス性能は、ラフルルダンテのおかげで高いです。
13.現在のリスト
![](https://assets.st-note.com/img/1738561842-qj2ZGt1kxBVbTigsRPzDEOv5.jpg?width=1200)
あとチャラは初動じゃないので3です
おわりに
柳生のおかげで挙動が不思議な、一人回しが止まらなくなるタイプのパズルデッキです。
冒頭に書いた通り、アドバンスをやる人なら組みやすいので、よければ組んでみてください。