THE GREAT HUNTER 黒騎士編 無明長夜の章3.動乱の話
~ユウカ~
フォルが助けてくれた。ただそのフォルは重傷を負い、完治させることが出来たが、体力の消耗が激しいのか、目覚めるか分からない状態。特に腕がひどい状態だった。幸いなことに私でも対処できる弱い妖精のようなものしか寄ってこない。あまりここには悪い気配がしない。昨日死体の大群で一通り悪いものは倒した様だった。雲が月を完全に覆い隠し、灯りは焚火だけ。静寂が支配するこの空間に恐ろしさを覚える。私は彼の戦いを見ていたが、伝承に聞く狂戦士の様だった。
「ほんと、速く帰って来てよ