がっくし診断
昨日は、母のスーテントを1ヶ月飲んだ
効果判定のCTでした。
父と母は車で来るので現地集合。
私はちょっと遅れて到着。
CT室の前で待っていた私に手を振って出てきた母は、そこまで痩せてもいないし、シャキシャキ歩いてるし、元気そう。少し安心。
ですが、、、結果としては、膵臓の原発腫瘍は小さくなっていたものの、転移先の肝臓の腫瘍がスーテントの効果を上回る勢いで、いまだ増大。
母はがっくり。もちろん、我々もがっくり。
母は1ヶ月、なんとか色んな気持ちを抑え込みつつ、体調が悪くてもなんとか頑張ってきました。家族で応援して、眠れなくなった父のことも心配しつつ、皮肉なことですが、ここまで家族団結したことなかったかもね、というくらい、励まし、励まされながら過ごしました。結果に結び付かなかった、、、。がっくし。
さて、次はどうするか。
先生からの選択肢は2つ。
もう、さくっと薬を切り替える。今まで飲んできたのは分子標的薬でしたが、次はザノサーという抗がん剤。ザノサー+ts-1という薬のW投与。
もう一つは、スーテントの量を増やしてもう少し続けてみる。
我々家族の選択肢は、迷わず一つ目です。なにしろ、スーテントも副作用がなかなかキツく、これより増やすのはちょっと酷かなというところと、新しい薬への希望をもって、、、。
そして、もし、もし、ザノサーが効かなかったら、、、想像したくはないですが、標準治療はもう終わり、、。あとは、自由診療のCAPTEMがありますが、こちらは次やる薬とも成分が似通っているから、うーん、といったとこらしい。
母よ、随分と難易度の高い病気にかかったな、、と思わず空を仰ぎました。ただ、一番がっくしきてるのはもちろん母です。父と私で励まし、なんとか病室を後にしました。
ザノサー、一回目の投与は入院で。来週です。
そのタイミングで遺伝子ゲノム検査も。
さすが大病院。ゲノム検査もサクッとできる。もはやゲノム診療科がある。すごい。
確率は低いですが、これで標準治療とは別の効果がある薬が見つかるかも、という期待から行います。その検査で、遺伝的なこともわかるとのことで、私のことも色々聞かれました。お母さんの病気が遺伝的なものだったら、私がなる可能性もある、ということか。なんと。明日は我が身とはまさにこのこと。とはいえ、もはや、すでに自分ごとレベルで調べているから、もしそうなっても、かかってこいや、くらいの気持ちではあります。
今、父と私は、どう自分の心に整理をつけて、母を励ませるか、というところが課題でしょうか。
ぼんやり、母がポツリと呟いたことが心に残っています。「次の薬が効かなかったらどうなるんだろ。。。」そうだよね、不安だよね。なんと答えていいかわからなかった。大丈夫、効くよ。としか答えられませんでした。
そして、ザノサーの効果測定は3ヶ月はかかるとのこと。となると、年明け2月。先生も
「次のCTは2月だねー」とあっけらかんとおっしゃってました。
お?年越せるのか!?と静かに喜ぶ私。余命1ヶ月が頭にこびりついてる私からすると、それだけで少し安心。もはや感覚麻痺。
お母さんとお正月迎えられる!!(年越しをひとまずの目標にしていたのです)
ザノサーは勢いある腫瘍にこそ効くとのことで、本当に本当に最後の頼み、どうにか効いてくれ!!!!ついでに、副作用も控えめでありますように!!と、もう色々な神に頼んでいます。
来週の入院にも立ち会う予定です。