自分を満たすことが、主体のはじまり
「30代は人にひらいていく」と決めてから、新しい人に会い、他の人の情報を見るようになった。
最初は「頑張った先にこんな人たちになれるかも」と鼻息は荒かった。
でも徐々に心が霧に覆われていった。
なんだか自分がやることなすこと、全て無意味に感じる。
自分で考えることは間違っているかもと思うようになった。
自分らしくいても、あの人たちには近づかない。
でも、近づこうとするとしんどくなる。
そんなジレンマが辛かった。
「誰かみたいに」を目標にすると息苦しくなるんだと思った。
頭と心がいっぱいになって、今までできてたこともできなくなる。
まるでガソリンの切れた車を目的地まで押してく感覚になった。
そもそも「人にひらく」のは世界との接点を築いていきたいからだ。
自分を否定するためではない。
これは良くないと気づいて、工夫するようにした。
外部の情報は「元気な時だけ」取り入れることにした。
そして元気でいるために、まずは「自分を満たす」ことを起点にした。
気分にあった音楽を聴いて、撮りたい写真を撮って、好きな本を何回も読む。たまに奥さんとお出かけもする。
そうやって元気なときに、頑張れそうなときに、他の人に会ったり情報を仕入れるようにする。
ガソリンさえあれば人は走れる。
「押さなきゃ無理」と思わずに、走れる自分を信じてあげたい。
とはいえ、自分の調子が悪いときほど押そうとしてしまう。
人と比べてしまって「ああ早く進まなきゃ」と焦ってしまう。
そんなときこそ自分を満たす。
ぐわぁと襲ってくる自分を責める気持ちや無気力感を横に置いて、行動してあげる。
これこそ健全な努力だと思う。
最近「修行ですね」と合言葉のように言い合っている方がいる。
自分だけじゃないんだ、と思えることは心強い。
辛くなったときこそ「修行ですね」と心の中でつぶやく。
そして自分を満たす努力をする。
そうすれば自ずと自分は進んでいくのだ。
さぁ、明日からも自分を満たしていこう。