533: Linda Ronstadt / Miss Otis Regrets

「リグレット」つながりで、このジャズ・スタンダードを。
偉大なる作曲家コール・ポーターが1934年に書いたこのナンバー、多くのミュージシャンが取り上げている、美しいバラードです。
ヴォーカルものでは、ジャズ・スタンダードの歌い方の「教科書」と言っていい、エラ・フィッツジェラルドのヴァージョン(1956年)が代表でしょうか。
しかし、ここはあえて、リンダ・ロンシュタットのヴァージョンを取りあげてみました。
2004年にリリースされたアルバム『ハミン・トゥ・マイセルフ』(US166位)はジャズ・スタンダード集で、かつ、2011年に音楽業界を引退した彼女にとって最後のソロアルバムとなりました。
1970年代のポップスターだった頃のリンダも良いですが、ここでは落ち着いたトーンで、しっとりとした歌声を聴かせてくれます。
そして、このアルバムを取りあげた最大の理由は、ずばり「ジャケット」です。
彼女は1946年生まれなので、当時58歳(!)のはず。にもかかわらず、この可憐さ。
仮に写真を修正しまくっていて、騙されていたのだとしても、私は「ノー・リグレット」です。

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