475: Stevie Wonder / Tuesday Heartbreak

「ルビー・チューズデイ」は男女の別れの歌ですが、そう考えると、スティーヴィー・ワンダーのこの曲も、テーマは同じということになります。
70年代のスティーヴィーは傑作を連発しましたが、1972年の『トーキング・ブック』(US3位/UK16位)は、彼の「確変期」の始まりを宣言したアルバムでした。
このアルバム、もちろん曲も良いのですが、最大の特徴は、「迷信」に代表される、クラヴィネットのサウンドと言ってよいでしょう。
ある意味、このアルバムによって、この楽器の「ポピュラー・ミュージックにおける標準的な使い方」が決まってしまった、そんな感すらあります。
火曜日の失恋について歌ったこの曲でも、その特徴あるサウンドが曲をグイグイとリードしています。50年前の作品ですが、全然古びてないですね。
余談ですが、小沢健二「天気読み」のサビのメロディはこの曲を引用していると思います。サウンドは全く違いますが、お洒落な引用だと思います。

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