429: My Chemical Romance / Welcome To The Black Parade
マイ・ケミカル・ロマンスは、メロコアとかに分類されるようですが、実は私、こういう系統のバンドをあまり聴いていません．．．
ただ、彼らが2006年にリリースしたアルバム『ザ・ブラック・パレード』は、「生と死をテーマにしたコンセプト・アルバム」という、まるで20世紀のクラシック・ロックのようなレビュー記事を目にして興味をもち、よく聴きました。
サブスクが主流になった現在では、「アルバム」という単位自体が絶滅危惧種になりかけているというのに．．．
このアルバムを制作するにあたって、影響を受けたアルバムを彼ら自身が語っています。
ビートルズの『ペパーズ』、ピンク・フロイドの『ザ・ウォール』、そしてクイーンの『オペラ座の夜』。
ものすごいラインナップですが、実際にアルバムを聴くと、何となく理解できます。
この曲は、アルバムからのリード・シングル(US9位/UK1位)。ピアノのイントロで静かに始まり、大胆に曲調が変わる大げさな展開は、前述のアルバムの影響をモロに受けています。
そして、アルバムのコンセプトをそのまま映像化したようなMVも、非常に印象的でした。
良い意味で『時代錯誤』な名盤だと思います。