341: Curtis Mayfield / Move On Up

「ピープル・ゲット・レディ」の作者カーティス・メイフィールドは、1970年にインプレッションズを脱退し、ソロアルバム『カーティス』を発表します。
このアルバムからの2ndシングルとなったのがこの曲ですが、シングル化にあたっては、ちょっとしたエピソードがありました。
この曲、アルバム・ヴァージョンは9分近い長さがありますが、USではそのままシングルリリースされました。しかし、さすがに長すぎたのか、チャートインすることはありませんでした。
一方、UKでは、3分弱にエディットされたヴァージョンでリリースされ、こちらは最高位12位のヒットとなっています。
US/UKで明暗が分かれた結果となりましたが、セールスにかかわらず、この曲はソウル・クラシックスとして、今に至るまで様々な映画やTVドラマ等で使われています。
彼はその後も映画『スーパーフライ』のサウンドトラック等を大ヒットさせるなど、70年代のブラック・ミュージック・シーンを率いる存在となります。
マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダー、ダニー・ハサウェイらとともに「ニュー・ソウル」と呼ばれますが、確かに60年代のソウル・ミュージックからは1歩も2歩も進化したサウンドを創造していますし、ロックに与えた影響も多大なるものがありました。

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