148: Sonic Youth / Schizophrenia

ソニック・ユースの最高傑作は?、と聞かれたら、多分『デイドリーム・ネイション』(1988年)と答えるのですが、でも『シスター』(1987年)を挙げたいという思いも捨てきれません。
元々、実験的なギター・ノイズ・サウンドが特徴でしたが、このアルバムあたりから、いわゆる「ロックの作品」というフォーマットになっていきます。
アヴァンギャルドさを求める向きには賛否両論だったのかもしれませんが、アルバムのクオリティは格段に上がったと感じます。
この変化は、前作『EVOL』から参加したスティーヴ・シェリーのドラムスの影響が強いと思います。
この曲は、その『シスター』のオープニング・ナンバーで、ライブの定番曲でした。間奏でギターの不協和音がぶつかるところが実にカッコいい!
極論すれば、グランジ・ロックは、ソニック・ユースとピクシーズが耕した花壇の上に、ニルヴァーナが花を咲かせたムーヴメントだったと言えるでしょう。

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