232: The Futureheads / Hounds of Love

ケイト・ブッシュの作品は、どの作品にも彼女独自の世界観が色濃く表れているので、カヴァーする方もそれなりの覚悟をもって臨まないと、オリジナルと肩を並べるのは難しいでしょう。
そんな中、異色のカヴァーが、ザ・フューチャーヘッズのデビューアルバムに収録されたこのヴァージョン。
オリジナルは、1985年にリリースされた同名アルバムのタイトル曲。ケイトの作品の中で、最も評価の高いアルバムです。
オリジナルでは、フェアライトCMIを駆使して作ったサンプリング・サウンド(当時はPCの性能も低かったし、大変な苦労があったと思われます)を再現するためのアプローチとして、21世紀のバンドが「コーラスの重ね合わせ」という最も原始的な方法を選択しているのが新鮮でした。まさに逆転の発想。
2005年に、アルバムからの4thシングルとしてリリースされ、彼らにとって初のトップ10ヒット(UK8位)となっています。
MVの最後の方で、タイトルにちなんで猟犬が登場するところは、思わず微笑んでしまいます。
余談ですが、私もケイト・ブッシュも戌年生まれです。

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