239: The Byrds / He Was A Friend Of Mine

「私の友達」つながりで、このナンバーを取りあげます。
元はトラディショナル・ソングのこの曲、ボブ・ディランがデビューアルバム用にレコーディングしたことから、以降のミュージシャンによってカヴァーされることとなります。
もっとも、ディランのヴァージョンはアルバムには収録されず、ブートレッグで出回っていたのみで、公式にリリースされたのは、1991年の『ブートレッグ・シリーズ』が初めてでした。
そういう経緯もあって、最も広く聴かれているのは、このバーズのヴァージョンではないかと思います。
1965年のアルバム『ターン・ターン・ターン』に収録された彼らのヴァージョンは、歌詞が変更されていて、1963年11月に暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領への哀悼の意を込めた内容になっています。
バーズと言えば、リッケンバッカー12弦をフィーチャーした華やかなフォークロック・サウンドを連想しますが、美しいコーラス・ハーモニーも、彼らの強みの1つでした。
こういうフォーキーな曲では、そんな彼らの持ち味を十分に堪能することができます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?