175: The Band / It Makes No Difference

ザ・バンドの代表作として語られることが多いのは、1stと2ndでしょうか。
そして、6thアルバム『南十字星』(US26位)も、その2枚に肩を並べる傑作と言えるでしょう。こちらを最高傑作に挙げる人も多いのではないでしょうか。
この曲は、その『南十字星』に収録されたナンバーで、リードヴォーカルは、ベースのリック・ダンコ。
「太陽はもう輝かない/俺のドアに雨が降り落ちる」と歌われるサビの3声コーラス(リック・ダンコ、リヴォン・ヘルム、リチャード・マニュエル)は、何度聴いても心を打たれます。
エンディングのサックスは、オルガンのガース・ハドソン。本当に器用なマルチプレイヤー揃いのグループです。
このアルバムのリリース当時、バンド内の人間関係(特にロビー・ロバートソンとほかのメンバー)はギクシャクしていて、実際、これ以降は「ラスト・ワルツ」を経て解散へと向かうことになります。
そういうことを思いながら聴くと、一層心に沁みる名曲です。

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