250: Bob Dylan / Ballad Of A Thin Man 15 Shiny_Shin 2021年9月9日 23:14 今日も「Ballad of …」つながりで。記念すべき250回目なので、例によってビッグネームにご登場いただきます。ボブ・ディランが1965年にリリースした、6thアルバム『追憶のハイウェイ61』。US3位/UK4位という最高位とは別の次元で、ロック史に残るマスターピースとなっています。まあ、『「ライク・ア・ローリング・ストーン」で始まるアルバム』というだけで、名盤に認定しても良いのかも知れませんが、A面ラストにこの曲が入っていることも、同じくらい重要だと、個人的には思っています。ディランが弾くピアノに導かれて始まるこの曲、サウンドのポイントは、アル・クーパーが弾くオルガンでしょう。元々はギターで参加しようと思ってスタジオに来たものの、マイク・ブルームフィールドのギター・プレイを見て断念したクーパーは、オルガン奏者がいないことに気づき、彼自身オルガンを弾いたことがなかったにもかかわらず、強引に参加したというエピソードが残っています。よく聴くと、確かに、ところどころ音が外れているようにも聴こえますが、逆にそれが、ホラー映画のBGMの様に、不安感を掻き立てる演出になっているようにも感じます。そして、そんなサウンドに、抽象的な歌詞がバッチリはまっています。何度も繰り返される「ここで何かが起きているけど、あんたはそれが何か分からない/そうだろう、ミスター・ジョーンズ?」のフレーズが耳に焼き付く、強烈なインパクトをもつ曲です。 #音楽 #動画 #オルガン #ボブ・ディラン #アル・クーパー #マイク・ブルームフィールド #追憶のハイウェイ61 #やせっぽちのバラッド 15 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート