135: Van Halen / Eruption

ハーパース・ビザールは4枚のアルバムを残して解散し、リーダー格だったテッド・テンプルマンはプロデューサーに転身。後に歴史的名盤と呼ばれる多くの作品に携わることになります。
その中でも、パサディナのローカルバンドだったヴァン・ヘイレンを世に送り出したことは、ハード・ロックの歴史における最大級の功績と言ってよいでしょう。
1978年リリースの1stアルバム『Van Halen』の2曲目に収録されたこの曲は、元々録音する予定はなく、エドワード・ヴァン・ヘイレンが練習で弾いていたフレーズを、テッド・テンプルマンが偶然耳にしたことから急遽レコーディングしたというエピソードがあります。
今や「エレクトリック・ギターのインスト曲」の代名詞的な存在となっていることを思うと、咄嗟に録音を決めたテッド・テンプルマンの感性には頭が下がります。
この曲から「ユー・リアリー・ガット・ミー」(US36位)への流れが、このアルバムの印象を強烈に決定づけていると言っても過言ではないでしょう。
さらに、同じ1978年にリリースされた、ドゥービー・ブラザーズAOR期の傑作『ミニット・バイ・ミニット』も、テッド・テンプルマンのプロデュース作品。
歴史的名盤をポンポンと送り出すとは、いやはや、お見事としか言えません。

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