432: Prince / Little Red Corvette
ターニングポイントとなったのは、1982年10月にリリースしたアルバム『1999』でした。
1stシングル「1999」がUS12位を記録すると、続くシングルのこの曲で、初のトップ10入りを果たします(最高位はUS6位)。
初めてこの曲を聴いてから30年以上が過ぎていますが、サビの「リール、レッ、コーヴェット!」のフレーズは、今でも強烈に焼き付いています。
ちなみにこの曲、ギター・ソロとバック・コーラスでデズ・ディッカーソンとリサ・コールマンが参加している以外は、すべてプリンス1人で演奏しています。まさにマルチ・ミュージシャンですね。
続くシングルの「デリリアス」もUS8位のヒットとなり、完全にトップミュージシャンの地位を確立します。
80年代前半のヒット曲は、ドラムのゲートリバーブが悪目立ちするせいか、今聴くと古臭く感じる作品も多いですが、プリンスの作品は、あまりそんな感じがしません。
やはり彼は天才だったと、改めて思います。