144: The Ronettes / Be My Baby

ウィルソン・フィリップスのような女性3人組のグループは数多く存在しますが、メンバーに姉妹を含むとなると、かなり少ない気がします。
それに該当するのが、エステル&ヴェロニカのベネット姉妹と、いとこのネドラ・タリーの3人で結成された、ザ・ロネッツ。
彼女たちの代表曲であるこの曲に関しては、多くを語る必要はないでしょう。
チャートの最高位(US2位/UK4位)云々とは違う次元で、「ポップミュージックの歴史」を作った1曲であることは間違いありません。
イントロのドラムスは、その後多くの曲で「引用」されていますし、フル・オーケストラを含む多くの楽器をオーバーダビングして築いた「音の壁(Wall of sound)」は、以降の録音作品全般に大きな影響を与えています。
ただ、この曲の録音に参加したのは、リードヴォーカルのロニー(ヴェロニカ)だけ。グループの他の2人は参加していません。
その曲が代表曲になったというのは、2人にとっては複雑な気持ちだったかもしれません。

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