209: Simon & Garfunkel / The Sounds of Silence 14 Shiny_Shin 2021年7月30日 23:18 『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』のプロデューサーは、アンディ・ウォーホルですが、「日曜の朝」のみ、トム・ウィルソンがプロデュースしています。トム・ウィルソンは、ヴェルヴェッツの他にも、ボブ・ディランやザッパ&マザーズなど、多くの大物ミュージシャンをプロデュースしていますが、彼にまつわるエピソードで最も有名なのは、サイモン&ガーファンクルのこの曲での「事件」でしょう。サイモン&ガーファンクルは、1964年に1stアルバム『水曜の朝、午前3時』をリリース。プロデューサーはトム・ウィルソンで、「サウンド・オブ・サイレンス」はアコースティック・ギターのみの伴奏でした。しかし、アルバムは全く売れず、デュオは解散。ポール・サイモンはロンドンへ渡り、アート・ガーファンクルはコロンビア大学に戻ります。ところが、デュオの運命は、この後思いもよらない方向へ進みます。1965年、ボブ・ディランの「ミスター・タンブリング・マン」を、ザ・バーズがフォーク・ロックにアレンジしたヴァージョンがNo.1ヒットになったことをヒントに、トム・ウィルソンは「サウンド・オブ・サイレンス」の音源に、本人たちには無断でエレクトリックのバンド・サウンドをオーヴァーダブします。これがシングルでリリースされると、1966年1月にはNo.1に昇りつめる大ヒットを記録。これがきっかけデュオは再結成され、その後の大成功へとつながります。まあ、今こんなことやったら、大炎上どころでは済まないでしょう。しかし、この「暴挙」がなければ、『ブックエンド』も『明日にかける橋』もなかったと考えれば、音楽の歴史に対しては大きな貢献だったとも言えます。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #音楽 #動画 #サウンド・オブ・サイレンス #フォーク・ロック #サイモン・アンド・ガーファンクル #トム・ウィルソン #水曜日の朝_午前3時 14