581: Siouxsie And The Banshees / Happy House

「ハッピー」つながりの候補曲は多いですが、同時代のUKのヒット曲から選んでみました。
スージー・アンド・ザ・バンシーズは、1978年のデビュー当時は、いかにも「ポストパンク」と言った感じのストレートなサウンドでしたが、アルバムを出すごとに、うまく表現するのが難しいのですが、サイケ風と言うか、ドロドロしたサウンドにシフトしていきます。
1980年にリリースした3rdアルバム『カレイドスコープ』(UK5位)は、そんな変化がはっきりと見え始めた作品。
サウンドの幅が広がった原動力は、このアルバムから参加したギターのジョン・マッギオークとドラムスのバッジーと言ってよいでしょう。そして、スージー・スーのヴォーカルも、呪術的な香りを漂わせています。
先行シングルとしてリリースされたこの曲(UK17位)は、そんな彼らの変化の過渡期ともいえる作品で、初期の雰囲気は残しつつも、不協和音混じりのギターリフやタムの連打などの要素が見え隠れしています。
スージー・スーの見た目のインパクトから、ヴィジュアル重視のバンド(要はイロモノ)と誤解されている面がありますが、彼らからの影響を公言するバンドは多く、ミュージシャンズ・ミュージシャンとして評価されているグループです。

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