867: Johnny Griffin / All The Things You Are

『サウンド・オブ・ミュージック』の作詞を担当したオスカー・ハマースタイン2世は、ジェローム・カーンやリチャード・ロジャースとのコンビで多くのスタンダード・ナンバーを残した、20世紀ミュージカルを代表する作詞家です。
数々の名曲の中で、ジャズメンに最も取りあげられているのは、おそらくこの曲ではないでしょうか。
1939年のブロードウェイ・ミュージカル『Very Warm for May』中の曲ですが、ミュージカルの方は59公演で終了しており、失敗作と評されることが多いようです。
ただ、この曲は、そのコード進行の面白さから、アドリブ自慢の猛者たちが、こぞってレパートリーに加えることとなりました。
ここでは、1957年にブルーノートからリリースされた、ジョニー・グリフィンのヴァージョンを。
テナー3人(グリフィン、コルトレーン、ハンク・モブレー)にリー・モーガンのトランペットを加えた4ホーンによる競演は聴きごたえがあります。
それをグイグイ後押しするウィントン・ケリー、ポール・チェンバース、アート・ブレイキーが、これまた素晴らしい。
『ブローイング・セッション』というタイトル通りの、名演と言えるでしょう。

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