453: The Clash / Rock The Casbah

ザ・クラッシュの代表作を聞かれた時、多くの人は、最初の3枚のアルバムから選ぶのではないかと思います。
しかし、USで最も成功したアルバムは、意外にも、1982年リリースの『コンバット・ロック』(UK2位/US7位)でした。
そして、彼らにとって唯一のUSトップ10ヒットとなったのがこの曲(UK30位/US8位)でした。
アラブ人とユダヤ人が登場し、バンドが油田の前で演奏するこのMVは、非常にユーモラスですが、アラブ諸国とイスラエルの関係改善を願うという意味もあったようです。
この曲のソングライターには、いつものジョー・ストラマーとミック・ジョーンズに加えて、ドラムスのトッパー・ヒードンが名を連ねています。
イントロのフレーズが印象的なピアノを始め、ベースとドラムスも彼が演奏しています。
にもかかわらず、このMVに彼は登場していません(ドラムを叩いているのはテリー・チャイムズ)。これは、薬物中毒のために、アルバム発売前にバンドをクビになったためです。
そういう経緯の曲がUSで最大のヒットになったというのも皮肉な話です。

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