829: Miles Davis Quintet / Airegin

アルバム『バグス・グルーヴ』には、若き日のソニー・ロリンズが書いた曲が3曲も収録されていて、この時点ですでに、マイルスは彼の才能を見抜いていたことが分かります。
まさに「天才は、天才を知る」ですね。
その中の1曲がこの曲。曲のタイトルは「ナイジェリア」のスペルを逆にしています。
この曲、マイルスは大のお気に入りだったようで、伝説の「マラソン・セッション」で、再度レコーディングしています(アルバム『クッキン』収録)。
ところが、曲を書いた張本人のロリンズはというと、これ以降、この曲をレコーディングしていません。
一説では、最初のレコーディング(つまりこのテイク)が素晴らしすぎて、それを超えることが出来ないと思ったからではないか、とも言われています。根拠はありませんが、何となくそれが正解のような気がします。
うーん、さすがはマイルス、としか言えません。

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